2017年の夏至は、6月21日水曜日です。
夏至とはどんな意味があるのでしょうか?
また、この日の風習などあるのでしょうか。
目次
夏至とは
夏至は一年で、最も昼間が長い日です。
東京では冬至と比べると、約5時間も昼間が長くなります。
と、いうことは活動する時間も長くなるような気がします。
ただ、梅雨の真っ最中なので、長雨が続き、天候によってはときに日照時間が冬至の時より短いことがあるので、実際のところは日の長さを感じることは少ないかもしれませんね。
夏至は二十四節気の一つです。
夏至は二十四節気の一つで、節気はその年の太陽の黄道上の位置によって決まります。
それを計算して毎年の日付を出すのです。
それが、2017年は6月21日というわけです。
ところで、二十四節気とは、なんでしょう?
季節を表す区切りとして、春・夏・秋・冬があります。
一年の四季をさらに24の小さな季節に分割したものが、「二十四節気」です。
二十四節気は、期間はそれぞれ15日間で「雨水」「大暑」「霜降」など、すべて2字の熟語で表されています。
二十四節気の名前はその季節の気候からきているのです。
国民の祝日の「春分の日」の「春分」も二十四節気の一つです。
夏至の風習や行事は?
各地の神社では、「茅の輪くぐり」を行っています。
茅(かや)で作られた輪をくぐって、けがれを祓うものです。
茅の輪のくぐり方があるのですが、輪をくぐったら左に回ります。
その後、右に回って、最後にまた左に回ってから、境内に入ります。
また、その茅の輪の茅を1本引き抜いて、それで輪を作って、持ち帰ると夏の災厄を避けられるそうです。
6月最後の日に、日本の各地の神社で「夏越(なごし)の祓(はらえ)」が行われてたりしています。
これは一年のうち2回の年末に次ぐ、「大祓(おおはらえ)」の日だということです。
半年間の汚れを祓って、残りの半年間を無事に過ごせるようにお祈りするものです。
この夏越の祓えに先駆けて、三重県のニ見輿玉神社で行われる夏至祭があります。
ニ見浦に夫婦岩があるのですが、夏至の日にはその岩と岩の間から朝日が昇るのです。
参拝者は自身のけがれを祓うため、夫婦岩の前の海に入って、禊を行います。
夏至に食べるものは
夏至などの二十四節気の中をさらに3つの季節に分けた七十二候というのがあります。
七十二候は二十四節気より細かい気候の目安となります。
名称もより具体的になっていて、気候の変化や時節の風物がつかめます。
その夏至の七十二候の一つ、第三十候の「半夏生ず」には、福井県では焼きさば、奈良県では小麦の餅、関西地方ではたこを食べる風習があります。
それぞれにいわれがあるようで、関西地方では「たこの足のように稲がしっかり根を張るように」ということのようです。
また、香川県では毎年7月2日頃を「うどんの日」と定めて、毎年うどんが振る舞われています。
これは、香川県の農村の忙しかった農作業が一段落した時に、農家の人が農作業を手伝ってくれた人に振る舞ったことからきています。
それぞれの地方で特定の食べ物が食べられていて、地方の特色が出ていて、面白いですね。
まとめ
梅雨の盛の中の夏至。
昔の季節の捉え方を学ぶと生活の知恵が活きていて、新鮮な気を感じます。
夏至は太陽のエネルギーがとても高い時です。
このパワフルなエネルギーをいただいて、これからの暑い夏も乗り切っていきましょう。
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