「重曹は便利」という話しをよく聞きます。
でも、今まで重曹を使ったことがない私にとって、何がどういいのか、どう使えばいいのか、わかりません。
そこで、いろいろと調べてみました。
目次
重曹とは
重曹は、洋菓子や和菓子にふくらし粉として使われていたり、アク抜きやこんにゃくの凝固剤としても使われています。
昔は胃腸薬として使われていたそうですよ。
化学名を「炭酸水素ナトリウム」といい、別名「重炭酸ソーダ」とも言います。
化学式は、「NaHCO3」と表されます。
水溶液は弱アルカリ性になります。
弱アルカリ性が油汚れに効果を発揮するのです。
とても粒子は細かいのですが、水には溶けにくいので、下に沈殿することになります。
また、加熱すると、炭酸ナトリウム、二酸化炭素、水の3つに分解します。
加熱により二酸化炭素を発生することにより、食材に混ざるとふわふわサクサクの生地となります。
食べ物にも使える、ということは、人体に無害だということがわかりますね。
しかし大量の摂取は危険となります。
これは相当な量をとらない限り大丈夫ということです。
逆に少量の場合は、医薬品として胃酸過多に制酸剤として使われたりします。
水に炭酸水素ナトリウム(重曹)とクエン酸を混ぜると、炭酸ガスが発生するので、これが炭酸水となります。
これに砂糖が入ると、サイダーになります。
重曹の種類
重曹には、天然のものと人工的に作られたものとがあります。
天然物は地中から採取して製造行程を経てできます。
天然の物が産出しない日本などでは、人工的に重曹を生産することになります。
しかし、天然物と人工物とでは成分の違いはなく、両方ともそれぞれに「医薬品用」「食用」「農工業用」があります。
重曹を購入する時には、しっかり容器の裏のラベルを見て、用途に沿ったものを購入しましょう。
容器の裏のラベルに記入がないものは、購入を控えましょう。
重曹の性質
研磨、中和、消臭、発泡、軟水の作用があり、これらの作用の特徴を使って、いろいろに利用します。
重曹の基本的な使い方
・汚れなどに直接振りかけて使う。
・水に溶かして、拭き掃除や浸け置き洗いなどに利用します。
溶かす割合は水1リットルに重曹大さじ4を溶かして使います。
・重曹をペースト状にして利用します。
重曹2に対して水1の割合にしてよく混ぜて使います。
お風呂掃除に重曹を使う
お風呂の小物の洗面器や風呂用椅子などは、風呂の残り湯に重曹を入れて、一晩浸けておくとアルカリの力で汚れが浮いてくるので楽に落とせるようになります。
他の専用の洗剤よりは洗浄力は弱いのですが、性質が穏やかなので、お風呂に入ったついでに洗う場合や子どもと一緒の場合などは便利に使えます。
また、排水口などには、直接重曹を振りかけて、歯ブラシなどでこすります。
お風呂の入浴剤として
一般的に売られている入浴剤にも重曹が含まれています。
なので、お風呂に入れて入浴しても大丈夫です。
皮脂や角質を落としてくれるため、肌がツルツルになります。
おまけに消臭効果もあるので、体臭が気になる人にもオススメです。
お風呂に重曹を使うやり方は、お風呂のお湯の中に大さじ2杯くらいの重曹を入れて、かき混ぜるだけです。
この時の重曹は食品用がいいと思います。
ただし、肌が弱い人やアトピーの人は使用を控えた方がいいでしょう。
また、毎日重曹を使ってお風呂に入るというより、1週間に2回くらいまでを目安に入ったらいいと思います。
よく温まり、皮膚の活性化にも効果が期待できるのですが、肌がアルカリ性に傾き過ぎる心配があるからです。
まとめ
重曹はお風呂に使うだけでなく、他の掃除にも使えます。
料理にだけでなく、家の掃除にも使えるなんて、万能ですね。
重曹を水に溶かしてスプレー容器に入れて用意しておくと、いろいろな所に使えます。
割合は、水100ccに重曹3gです。
使う時によく振ってから使ってください。
溶けにくいのが気になる場合は、ぬるま湯で作ってくださいね。
台所掃除に使うと、食材の臭いも消してくれるので、助かります。
重曹の特質をよく知って、かしこく使って行きましょう。
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