町田市民に親しまれている町田天満宮。
どんな由縁のある天満宮なのでしょうか?
アクセスはどの辺で、駐車場はあるのでしょうか?
がらくた市があると聞きましたが、いつなのでしょう?
目次
町田天満宮の背景
1860年代、横浜が世界に門戸を開いてから、生糸が輸出されるようになり、それが日本の経済を支えていました。
現在の長野県、山梨県、埼玉県、群馬県などで生産された生糸が、八王子を集積地として横浜港へと運ばれたのです。
その八王子と横浜港を結ぶルート上に原町田、現在の小田急線町田駅周辺、が存在し、中継地として発展しました。
小田急線町田駅の南側、カリヨン広場には「絹の道」の石碑が立っています。
そして、1908年に、横浜鉄道、現在のJR横浜線が開通するまでは、馬車が物資の輸送手段でした。
この馬の仲買人であった柿島屋は、この地で馬肉料理店を開き、現在も残っています。
また、当時開かれた、柾屋商店、富沢商店、河原商店といった食料品店が現在も同じところで営業しているのです。
生糸を荷卸した馬車に、横浜で仕入れた海産物、乾物また海外からの輸入品を積み込んで運搬しここで販売したということです。
建物は新しくなりましたが、当時からの繁栄の歴史を偲ぶことができますね。
町田天満宮の誕生
![町田天満宮](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1681-2.jpg)
この原町田といいますのは、16世紀に本町田から分村されたものでした。
分村前は、現在の本町田にあります菅原神社にて鎮守されていましたが、分村により村民は一時そのよりどころを失ったのです。
この地を支配していた北条氏輝は、1580年頃に、菅原神社と同じく天神様を祀る神社をこの地に建て村民の安寧を願ったのでした。
それが現在の町田天満宮です。
そのおかげで地域は繁栄し、江戸時代にはニ六の市として月に六度も市が立ったのです。
農産品、炭、衣料品、農具などが取り扱われていました。
この市はなんと昭和時代まで続いたのですね。
菅原道真公を祀る天神様ですから梅紋があしらわれます。
菅原神社は星梅紋ですが、町田天満宮は中央におしべとめしべのある梅鉢紋です。
17世紀のはじめに、地域の豪族により社殿も建てられました。
1967年に現在の社殿が建てられています。
町田天満宮のアクセス
【所在地】東京都町田市原町田1-21-5
【アクセス】
・JR町田駅より徒歩約10分
・小田急線町田駅より徒歩約15分
駐車場はありますが、初詣期間は使用できません。
小田急線の駅と横浜線の駅に挟まれた大通りを南へ進みますと、右手に横浜線を横切る陸橋があります。
そこが神社への入口となります。
![町田天満宮](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1677.jpg)
元日にはおそらく参拝の行列は陸橋の前まで延びていますから、初めてでもすぐ分かります。
道なりに行くますと鳥居があります。
三が日は大変な人出となります。
古くから地域を守ってきた神社ですから、皆さんこぞって参拝に訪れています。
神殿の前には長い行列ができ、30分程度は並んでいなければならないこともあるようです。
屋台もずらっと並んでいますよ。
そのため参道が少し窮屈になっていますがしょうがないですね。
並びつつ、温かいものを屋台で買って温まりながら列が進むのを待つのもいいかもしれません。
やきそば、たこやき、甘酒、チキンステーキ、カリカリチーズ、など何でも揃っていますからね。
神殿が近づきますと参道の両側には狛犬が3対並んでいます。
そして右手には道真公の生まれ変わりあるいはお使いとされる知恵の牛が寝そべっています。
![本殿の参道の牛](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1682.jpg)
町田天満宮のお守りとお札
![社務所](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1709-2.jpg)
参拝が済みましたら右手にある社務所でお守りや御札、おみくじをいただきましょう。
菅原道真公にあやかって成績向上、学業成就、合格祈願をお願いするお守りがあります。
また学業成就合格鉛筆というものも用意されています。
町田天満宮の御朱印と絵馬
![絵馬など](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1710.jpg)
絵馬は美しい紅梅白梅を描いたものと、干支のイノシシを描いたものがありますね。
「うそ鳥」という木の人形もあります。
これは「悪事、災いを嘘に変える」という意味なのだそうです。
御朱印も社務所でお願いできます。
![町田天満宮 御朱印](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/DSC_0387-2-209x300.jpg)
町田天満宮の境内
摂社 旧社殿
明治27年(1894年)に再建された旧社殿が本殿の横にあります。
【御祭神】
大物主神(おおものぬしのかみ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
火産霊大神(ほむすびのおおがみ)
聖徳太子(しょうとくたいし)
摂社 出世稲荷社
![出世稲荷](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1701.jpg)
伏見稲荷より分霊を請(しょう)じ迎えました。
氏子町内の発展や安全を守ってくれています。
臥牛
![臥牛](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1683-300x225.jpg)
![臥牛](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1679-300x225.jpg)
牛は天満宮においては、神の使いとされています。
特に道真公も牛を可愛がり、縁の深い動物となりました。
道真公は左遷されて太宰府へ向かうのも牛に引かれて行き、お亡くなりになった時も牛が墓まで引いたということです。
ある場所では従者が牛を引いても押しても動かなくなり、そこを道真公を埋葬したということです。
原町田七福神の恵比寿様
![恵比寿様](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1690.jpg)
またこちらは原町田七福神の恵比寿様もお祀りされています。
旧社殿の前に恵比寿様はいらっしゃいますよ。
毎年9月の例大祭では御輿が市内を練り歩きます。
また、毎年2月1日には、「初七福祭」が斎行されます。
町田天満宮の神輿
![神輿を格納](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1685-2.jpg)
その見事な二体の御輿が神楽殿に展示されています。
一つは江戸時代に作られたものとされています。
200年ほどの歴史のあるものです。
もう一つは25年前に新調されたものです。
どんど焼行事
1月14日にはどんど焼きも行なわれます。
この催しは古くから行なわれてはいますが、本来は神社の行事ではなく、地域の人々が行なうものでした。
正月飾りやお守りなどをお焚き上げするものです。
そして団子を焼いて食べて、一年の無病息災を祈るのです。
このとき燃やすものにビニールなどの素材のものがありますと、臭いが出てしまい、せっかくのお団子もなんとなく変な味ということになりまねません。
神社でも分別に手を焼いているようです。
お焚き上げするものを持ち込む方はどうかそのへんによく注意なさってくださいね。
がらくた骨董市
毎月1日には「がらくた骨董市」が開かれています。
ただし、1月と11月は日にちが変更することがありまして、2019年は1月10日(木)に開催ということです。
時間は朝7時からはじまり、夕方は4時までで雨天決行です。
こちらの終了時間については、早く締まるところもあり、早めに行かれるのが良いと思います。
出店は130店ほどあり、午後1時からは値引きするところもあるということです。
町田天満宮の飛梅伝説
![町田天満宮の境内の梅](https://topitane.net/wp-content/uploads/2018/12/CIMG1696.jpg)
天神様ですから梅の木が多数あります。
道真公が詠んだ梅が飛び移ったという梅の接ぎ木が全国の道真公をお祀りする神社に分けられています。
その梅が町田天満宮にもあり、春になると花が咲いています。
運がいいと、初詣に時に早咲きの梅を見ることができるかもしれません。
やはり暖かい日が続くと梅の開花も早まるようですが、このお正月はどうでしょうか。
12月は比較的に暖かい日が多かったような気もしますが、中旬からは冷え込む日も多くどうなることでしょうね。
まとめ
町田天満宮へ初詣に行ってみましょう。
初詣には多くの人が訪れて、とても賑やかになります。
そして来年の安泰を祈願するとともに御祭神の徳を受け取りましょう。
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