天神さまが祀られているところには、必ず梅が植えられています。
どうして梅の木が多いのでしょう?
また牛像も本殿の脇に鎮座していることが多いです。
これらのことを調べてみました。
目次
天神さまとは
天神さまとは雷神のことのようにWikipediaでは紹介されています。
天神とは天津神のことで、特定の神様の名前ではなかったということです。
高天原に誕生した神々を「天神」といいました。
それが、菅原道真が亡くなると神格化されて、天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)という神格で祀られました。
ですから天満大自在天神とは、道真を祀る神社のことです。
この天神様は天満宮として社殿をもって、信仰の対象になっています。
天神さまに梅が多い理由は?
学問の神様とされている菅原道真公。
その菅原道真公が祀られているのが、天満宮です。
菅原道真は幼少の頃からとても賢く、小さかった頃から梅を好んだということです。
小さい頃から和歌や漢詩を詠んだというのですから、よほど賢かったのでしょうね。
当時は中国の影響が強い時代でした。
その当時の中国では花と言えば『梅』のことでしたので、当然日本でも影響を受けて梅が愛でられました。
漢学者でもあった道真はとても花が好きで、その中でも梅は特に好まれました。
ですから多くの梅の詩を詠みました。
その関係で天満宮には梅が多く植えられたのです。
なぜ菅原道真が祀られたのか
道真公は策略によって太宰府に流され、無念の思いで生涯を閉じてしまいます。
太宰府に左遷された時に京の道真公の館の庭から梅の木が太宰府まで飛んでいった、という逸話もあります。
この逸話は飛梅の伝説と呼ばれています。
道真の死後、その後疫病が流行したり、落雷が発生したりと被害がいろいろとありました。
多くの被害があった中、道真公の邸宅だけは被害に遭いませんでした。
不思議ですね。
また、貴族や僧侶たちが道真公が夢枕にたったということがあり、道真公の怨霊が祟った、と噂になりました。
そこでその霊を鎮めようと京都北野の天満宮を建てました。
落雷も道真の怨霊とされ、雷神と結び付けられたのです。
道真公と牛
道真公の生まれ年は丑年です。
そして亡くなったのも丑年でした。
そんなことから牛を崇めるようになったのです。
ここに鎮座する牛の頭を撫でると、頭脳明晰になるんだそうですよ。
牛がいたらぜひ撫でてみましょうね。
受験生の方は特におすすめです。
道真公への信仰へと変化
いろいろな被害も収まり、静まると文学や詩歌、書道の神様として信仰を集めるようになりました。
今では多くの人や受験生で賑わっています。
まとめ
天神さまに梅が多い理由が納得しました。
こういう経緯があったのですね。
天神さまにお参りに行った際は、梅の花の香りを楽しみましょう。
※亀戸天神は梅の花がきれいで有名です。
白い花と赤い花の両方が両方咲く梅の木が見られます。
梅まつりも行われています。
※他にも関東圏での天神さまの梅が見られる所
・谷保天満宮(国立市)東日本最古の天満宮
・牛天神 北野神社(文京区)
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