お正月楽しみですね。
来年はどんな年になるのか期待が膨らみます。
お子さんはお年玉がもらえることでもわくわくしますね。
年末に、お正月を迎えるために家の中を飾り付けます。
門松や、しめ縄、そして鏡餅です。
きちんと飾り付けていいお正月を迎えましょう。
でも鏡餅ってどういう意味があったり、どういう飾り付けが正しかったりするのでしょうか。
二段にするのもなぜなのでしょう。
調べてみましょう。
目次
鏡餅について 由来と意味
鏡餅の鏡とは文字通り鏡の意味です。
昔の鏡は青銅製の丸いものだったのですね。
その形を引き継いでいるのがこの鏡餅の丸なのです。
鏡餅はお正月に訪れてくれる歳神様の依り代ですから、ご神体である鏡をお餅で表しているのですね。
二段に重ねますのは、いい歳を重ねる、福が重なるなどの意味を表しています。
また陰と陽を表して夫婦和合という意味なども込められているようです。
そして、神仏に奉げる、神と人間とをつなげるそういった意味もあるようです。
乗せるみかんについて
実は、乗せるものはみかんではなくてダイダイ(橙)なのです。
いまはみかんの方が手に入りやすいので、それで代用しているのです。
ダイダイは、お菓子の神様と言われている田道間守命(たじまもりのみこと)が、第11代垂仁天皇のために、不老長寿の薬を求めて中国にわたり、持ち帰ってきたのがこのダイダイだったのです。
霊果とされていたそうです。
生命再生を意味していると言うわけですね。
またダイダイは実った後に木から落ちないとされていて、家系が代々栄えるようにという願いが込められているそうです。
今はみかんを乗せる方が一般的で問題ないと思いますが、意味はこういうことなのですね。
飾り方、決まりはあるの?
飾り方とその意味
正式な飾り方はあります。
三宝(三方)という神事に使われる台に乗せます。
鏡餅は神仏に供える正月飾りですからこの神器に乗せなければなりません。
しかし実際は四角いお盆で代用してもかまいません。
通販などでも買えますが、1500円から5000円くらいのようです。
ヒノキ製で高さ約13cm、巾は20cm前後です。
その台に四方紅と呼ばれる赤く縁取りされた白い色紙を敷きます。
天地四方を拝して災いを払い一年間の繁栄を願う意味があります。
ない場合は奉書紙(和紙)で代用できます。
鏡餅の上からは御幣(ごへい)と呼ばれる繁栄と魔除けの意味のある赤白の紙を下ろします。
神に奉げる供え物のひとつです。
赤い色は魔よけの意味です。
古くは麻や木綿を用いていました。
幣束(へいそく)、幣(ぬさ)ともいいます。
さらに緑色のシダの葉(裏白、ウラジロ)を飾ります。
裏の白いほうを見えるように飾ります。
白い葉の植物として清めの意味で使われます。
またシダは古い葉と新しい葉が一緒に成長する事から、末永く繁栄するようにといった願いや、対になっているので夫婦円満といった意味もあるようです。
串柿も飾ります。
柿は喜びが来る「嘉来(かき)」という意味で大変縁起がいいものとされています。
喜びや幸せが来ることを「嘉来」と昔は呼んでいました。
昆布も飾るのですね。
四方紅と鏡餅の間に昆布を置き、前にたらすように飾ったり、ダイダイの下に昆布を敷いて飾ったりもします。
喜ぶと言う意味の語呂合わせですね。
一番上にダイダイを乗せますが、不老不死そして子孫が代々栄えますようにという意味が込められています。
飾る場所はどこに?
歳神様は家の中の色々なところにいらっしゃいます。
ですから鏡餅もいろんなところに飾りましょう。
一番大きなものを家の一番奥の大事な部屋、床の間、寝室などに飾ってください。
少し小ぶりなものを、玄関、茶の間、台所、子ども部屋などに飾ります。
特に台所は竈(かまど)神様がいらっしゃいますから一年の火の用心のために必ず飾りましょう。
今は便利な真空パックのものもあります。それを活用なさってもいいかもしれませんね。
食べ方いろいろ
10日以上も飾り付けていますからカチカチになっていますよね。
まず水につけて柔かくしましょう。
一晩くらい浸けておくといいでしょう。
それでもまだ硬かったらもう一晩、あるいは少し小さくして、電子レンジで加熱するといいでしょう。
硬くなった鏡餅を小さくするときは刃物を使うのは良くないようですね。
木槌や布を巻いた金槌を使いましょう。
切るとか割るとかは縁起が悪い忌み言葉なのです。
ですから鏡開きという言葉を使っているのですね。
柔かくなった後は、普通のお餅のようにお好きに召し上がってください。
でもやはりお汁粉にして体を温めるのが一番かもしれませんね。
以前は餅つきをしてそのお餅を鏡餅にしていました。
いまはなかなかそうは行きませんね。
それでもきちんと12月28日には飾り付けを済ませたいと思います。
29日は二重苦につながるとされ縁起がよくありません。
31日では一夜飾りになってしまい神様に対して失礼に当たります。
1月11日の鏡開きにはお供えを下げてみんなでいただきましょうね。
神様にお供えしそれを食べることがとても大事なのですよ。
来年もいい歳になりますように。
まとめ
今は昔のしきたりはだんだんしなくなてきていますが、やはり日本の伝統は残していきたいものです。
心新たにお正月を迎えるにあたっての、気持ちが全然違うように思います。
こんな心持ちを大事にしていきたいと思います。
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