晴れているのに寒いのです。
風も強いし。
関東地方は典型的な真冬の気候に見舞われています。
2017年は、まだ12月で冬は始まったばかりというのに。
日本海側は広い範囲で雪に覆われてしまいましたね。
これも真冬の状況です。
いつもは庭のバラの冬剪定は1月になってからおこなうのですが、この冬はもう済ませてしまいました。
あまりにも寒いので。
気象庁からはラニーニャ現象が発生しているという発表がありましたね。
この冬はどうなってしまうのでしょうか。
目次
ラニーニャ現象とエルニーニョ現象
ところで、太平洋のアメリカ大陸側の赤道付近の海域で、海水面の温度が平年よりも低下している状態のことを「ラニーニャ現象」といいます。
ペルーとエクアドルの沖合いから太平洋の中央付近、日付変更線のあたりまでの海域で発生するそうです。
気象庁は2017年、その海水面の7月から11月の5ヶ月間の海面水温の平均値が基準を0.5度下回ったとしてラニーニャ現象の発生を発表したのです。
科学的にすべて解明されてはいないそうですが、ラニーニャ現象が起こると日本では冬の気温が平年より低くなり厳しい冬となるのです。
偏西風が蛇行して寒気が日本付近に居座る状態になってしまうのですね。
世界規模でも気候に影響がでるようです。
各地で猛暑、渇水、寒冷となります。
北大西洋でハリケーンが多く発生したり、中国では干ばつがバングラディシュでは大洪水が、と大変なことになるようです。
この状態は半年から1年半程度続くものであり、早くても来年の春以降にならないと収束しないとされています。
反対にそこでの海水面の上昇は「エルニーニョ現象」といいます。この現象も世界的な気候変動をもたらします。
ラニーニャとはスペイン語で「女の子」、エルニーニョはスペイン語で「男の子」という意味です。
北極振動とは
また2017年の冬は同時に負の北極振動が起こっているようです。
北極地方の海面気圧と中緯度地域(日本のような緯度の地域)の海面気圧が、片方が高いときはもう片方は低くなるという現象のことをいいます。
今年の冬は、北極地方の海面気圧が平年より高く、中緯度地域が低いという状態になっているのです
この状態が負の北極振動なのです。
こうなると極地の寒気が中緯度地域に流れ込みやすいのです。
つまり、いま日本の周りには負の北極振動による寒気の南への大きな蛇行の中にあり、さらにラニーニャ現象による偏西風の南への大きな蛇行という二つの現象の重なりにより厳しい寒気が押し寄せているわけですね。
2017~2018年の日本の冬
冬型の気圧配置が強まりそれが続きますから、気温の低い厳しい気候となります。
北海道から沖縄まで、平年より気温の低い日が続きます。
降水量は日本海側では多め、太平洋側では少な目となります。
日本海側では降雪量が多いということになりますから、大雪の被害がもたらされないかとても心配なのです。
日照時間は北日本と東日本の太平洋側では多くなりますが、それ以外の地域では少な目となるでしょう。
日本気象協会のサイトを見てみますと、ラニーニャ現象が発生したときの冬は、寒気が流れ込みやすいので、やはり平年より気温が下がると書いてあります。
フィリピン付近を中心に積乱雲の発生が多く、上空による偏西風が中国の東部付近で北に蛇行しています。
その分日本付近の偏西風が南へ蛇行することになり、東日本や西日本付近に寒気が流れ込みやすくなるのだそうです。
こうして寒くなってしまうのですね。
過去の気象でもあった
ラニーニャ現象、エルニーニョ現象は過去に何度も起きています。
1962から1963の冬
日本では昭和38年豪雪として記録されているときが大変だったようです。
このときは日本のみならず、ヨーロッパや北米でも猛烈な寒波に見舞われたようですね。
1976から1978の冬
エルニーニョからラニーニャが続いて発生しました。
前の夏は大変な冷夏で、冬は大寒波となりました。
日本では1977年2月に沖縄でみぞれが観測されました。
1978年は夏は猛暑で冬は寒冬となりました。
1993年
この年はエルニーニョ現象で大変なことが起きました。
冷夏のために日本でお米がほとんど収穫できなかったのです。
タイ米を緊急輸入したのですね。
2016年
実は昨年の2016年の冬もラニーニャ現象は起きていました。
北日本では平年より10日ほど早い初雪となり、関東地方でも11月に積雪を記録したのです。
まとめ
なんの現象が起きていても、頑張って乗り越えていきましょう。
寒い冬への対応方法なんていくらでもありますよ。
暖房器具も活用して部屋の中も暖かくして、外出するときは暖かい服装で、風邪なんか引いたりしないようにしましょうね。
東京方面は乾燥した晴れが続くと思います。
この気候ではいろんなところから富士山がはっきり見えていいですよね。
なんでもいい方向に考えましょう。
ただ雪国の皆さんには大雪で被害が起きないようにくれぐれもご注意ください。
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