春の七草をお粥にして食べるということは知っています。
しかし七草って何でしたっけ。いつ食べるのか、何故食べるのかっていうことは何だか曖昧ですね。
七草粥を食べるとどういういいことがあるのでしょうか。美味しく作るにはどうすればいいのでしょうか。
来年に向けて調べておきましょう。
目次
七草の種類
まずは七草のおさらいからです。
![春の七草](https://topitane.net/wp-content/uploads/2017/12/34ffbbb0f3f376fdad582a89ffb61684_m.jpg)
セリ
日本原産の黄緑色野菜です。
血行を良くし冷えを予防します。
ナズナ
カロチンやカルシウムが豊富です。
別名ペンペン草です。
ゴギョウ
風予防の効果があります。
ハコベラ
整腸作用があります。
ホトケノザ
疲れた胃腸に作用してくれます。
スズナ
ビタミンCが豊富です。蕪のことです。
スズシロ
ビタミンCが豊富で胃腸の調子を整えます。
大根のことです。
七草の名前の覚え方
五七五七七のリズムで短歌を覚えるように覚えてみましょう。
セリ・ナズナ ゴギョウ・ハコベラ ホトケノザ スズナ・スズシロ はるのななくさ
となります。
これが一番覚えやすいと思うのですけれどいかがでしょうか。
最近では語呂合わせで覚えてしまおうというやり方もあるようです。
「せなはごっほとすず2つが好き」
せなという名前の人がごっほとすず2つを好きだということです。
「せ」はセリ、「な」はナズナ、「は」はハコベラ、「ご」はゴギョウ、「ほ」はホトケノザ、「すず」2つはスズナとスズシロということです。
ちなみに秋の七草というのもありますよね。
ついでに覚えておきましょう。
女郎花(おみなえし)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、萩(はぎ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、尾花(すすき)
となっています。
七草粥はいつ食べる?
実は七草粥を食べるのは1月7日の「人日(じんじつ)の日」におこなわれる「人日の節句」の行事なのです。
「人日の節句」とは、端午の節句や七夕の節句などの五節句のひとつです。
他の4つの節句は3月3日、5月5日のように月と日の数字が同じなのですが、この「人日の節句」だけは違うのですね。
これは古代中国の言い伝えによるものなのだそうです。
1月1日から6日までをそれぞれ動物の日として占いが行われており、その日はその動物を殺さないということにしていたのです。
1日は鶏、2日は犬、3日は羊、4日は猪(豚)、5日は牛、6日は馬となっていました。
そして7日は人を占う日とされていたのです。
この日は人を大切にしなければならないとして罪すら問われない日となっていたのだそうです。
さらに中国ではこの7日に1年間の無病息災を願って、7種類の野菜が入ったスープを食べるという風習もありました。
日本には平安時代にこの「人日の節句」の風習及び野菜入りのスープを食べる風習が伝わり、日本に古来からあった若菜摘みの習慣と相まって、1月7日に7種類の若菜を食べる七草粥となっていったようです。
江戸時代にこれが公式行事となり庶民の間にも浸透していきました。
七草粥の由来や込められた意味は?
春の七草にはまだ寒く雪が積もった状態であっても、そこから芽吹いてくるという力があるのです。
そこに邪気を払うという思いを乗せ、1年を無病息災に過ごせますようにという願をかけていただくものなのです。
さらに五穀豊穣を願うという意味もあります。
これが本来の七草粥を食べる理由です。
しかし近頃はお正月のご馳走をたらふく食べて疲れてしまった胃腸をいたわるという意味も大きいようですね。
美味しい七草粥の作り方
![春の七草](https://topitane.net/wp-content/uploads/2017/12/8ede872c9ade8f369a0845ecf2f8c375_m.jpg)
地方それぞれに、あるいは各ご家庭毎に作り方は様々かもしれません。
一般的なシンプルレシピをご紹介します。
七草粥の材料
材料(2人分) ・米 1/3合(大さじ4) ・水 500ml ・春の七草 ・塩 ひとつまみ
硬め柔らかめは水の量で調節してください。
七草の調理
スズシロとスズナは食べやすい大きさに切って薄切りにします。
いったん軽く塩ゆでにしましょう(2~3分)。
葉っぱものはため水の中でさっと洗い、スズシロとスズナとを再度その他の葉っぱものと一緒にさっとゆで上げます。
ざるに上げて冷水にとり、葉っぱものは冷めたら軽く絞って粗く刻み再度水を軽く絞っておきます。
米は少量ですが軽く研いで水気を切り、浸水させる必要はないので、用意した水を加えてすぐに火にかけましょう。
煮立つまでは中火、煮たって来たら弱火にします。
煮たったタイミングで焦げ付きを防ぐために、しゃもじを使って1度底からかき混ぜてください。
蓋を少しずらしてじっくり40分程炊いてください。
吹きこぼれには充分注意してください。
炊き上がりましたら、ひとつまみの塩を加えてそして七草を入れて軽く混ぜましょう。
できたてをふーふーしながら食べてください。
春の七草はスーパーでセットにされて売られているものを使うのが便利です。
まとめ
七草の種類や七草粥のいわれを覚えられたでしょうか。
大切な伝統行事をしっかり受け継いでいきたいですね。
お腹に優しい七草粥を食べて胃腸の元気を取り戻しましょう。
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