4月1日、政府は有識者による「元号に関する懇談会」に政府原案として新元号の6原案示し、その中から有識者によって新元号「令和」が決定しました。
ですが、令和の他の候補にはどういったものがあったのでしょうか?
目次
新元号の候補 6原案
決定当日は1枚の紙に典拠とともに五十音順に並べた形で示されました。
右から五十音順なので、「令和」は一番左側にあったものと思われます。
そして他の候補と出典は以下になります。
英弘(えいこう) 出典は日本の古典(国書:古事記の序文)
広至(こうし) 出典は日本書紀と中国の詩経(国書:古事記の序文、中国の詩集「詩経」)
万和(ばんな) 出典は中国の古典(中国の詩文集「文選(もんぜん)」、漢籍)
万保(ばんぽ) 出典は中国の古典(漢籍)
久化(きゅうか) 出典は中国の古典(漢籍)
「令和」は万葉集から
「初春の令月(れいげつ)にして、
氣淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。」
※「万葉集」の三十二首、「梅花(うめのはな)の歌」より
出典: Wikipedia
これは万葉集の序文で、この後32首が詠まれています。
その32首の背景などを説明してある序文です。
ここに詠まれた詩は、太宰府の長官だったという大伴旅人の邸宅で宴席が開かれて詠まれたものです。
正月の宴会だったといいますが、時期は梅の咲く頃だったのでしょうか。
みんなで心寄せあって、一つのテーマを詠んだのですね。
梅に皆の思いを寄せて詠まれた詩なのです。
いいですね。
万葉集からの選について
この歌には、
人々が心を寄せ合うように
明日への希望を
との意味が込められています。
そういう時代になることを願って、過ごしてまいりましょう。
令和に新元号が決まるまで
昨日午前9時32分、元号に関する懇談会が開かれました。
場所は官邸の4階の特別応接室です。
政府が約2ヶ月前から候補名の絞り込み作業を開始しており、最終的に6原案をまとめたものを1枚の紙に典拠とともに五十音順に並べた形で示されました。
その懇談会で「令和」に支持が集まりました。
その背景には日本の古典を出典にとの求める意見が多く出たことによると思われます。
そんなことからも「令和」が選ばれる要素がありました。
懇談会の有識者など多くから「令和」を推す意見が出たとのことです。
この6案になるまでには、約2ヶ月前から候補名の絞り込み作業がはじまっていました。
元号に関する懇談会出席者一覧
NHK会長の上田良一氏
京都大学山中伸弥教授
作家の林真理子氏
千葉商科大学の宮崎緑教授
日本民間放送連盟会長の大久保好男氏
日本私立大学団体連合会の会長の鎌田薫氏
日本私立大学団体連合会の会長の鎌田薫氏
経団連名誉会長の榊原定征氏
日本新聞協会会長の白石興二郎氏
前最高裁判所長官の寺田逸郎氏
など9人が出席しました。
新元号はいつから
新元号が使われるようになるのは、2019年5月1日(水)0時からになります。
新元号の決定後
政府は国民に「令和」の意味など丁寧に説明していく方針を示しました。
これで4月30日の退位・来月1日の即位へ準備加速するようです。
まとめ
こんな大きな出来事がある時代を経験できて、とても光栄に思えます。
元号が変わるということはこんなにも影響力があることなのですね。
日本という国として、これからの発展と平和、幸福を祈るばかりです。
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