風疹予防接種無料化!男性の対象は何歳?対象外の人は?

赤ちゃんの手

神奈川県の公式で、「理想のワクチン男子を語る!女子会編(long ver.)」というYouTubeがあります。

女子会で女の子たちが、「彼氏にするならこんな人・・・・」

という話しをしています。

 

「やさしくて、おもしろくて、・・・・・そしてコウタイ持ってる人、がいい。」

さて、「コウタイ」ってなんでしょう?

 

風疹の抗体のことでした。

感染力が強く、妊婦さんが感染すると胎児に大変な影響を及ぼしてしまう風疹のワクチンを接種し、風疹感染予防をしてくれている男子が理想ということなのです。

「風疹撲滅作戦」を展開中の神奈川県の公式ユーチューブチャンネル「かなちゃんTV」から『理想のワクチン男子』でした。

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目次

風疹とは

風疹に感染すると、微熱がつづき、体がだるくなり、そして首のリンパ節が腫れてきます。

さらに、顔から全身に発疹が現れます。

 

発疹は数日で収まり、リンパ節の腫れも数週間で引き、自然に治癒します。

症状が軽いと、単なる風邪と思ったり、あるいは感染している自覚がなく過ごしてしまうこともあります。

風疹の強い感染力

感染者の咳や鼻水などを介する飛沫感染により感染は広まり、その感染力はインフルエンザウイルスよりも強いとされています。

そして、免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦さんが感染してしまうと大変なことになりかねません。

 

胎児が先天性風疹症候群となり、心臓(先天性心疾患・動脈管開存症)、眼(白内障・緑内障・網膜症)、耳(難聴)に重い合併症を発症するのです。

低体重や小頭症となる可能性すらあります。

 

また、大人が感染すると症状が重くなることもあります。

高熱、発疹が長く続き、入院加療を要することもあるのですね。

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風疹が大流行?

この風疹の患者数が急増中なのです。

大変なことです。

 

2018年の日本全国の風疹患者数は2400人を超え、特に首都圏で急増しています。

2013年の流行時に次ぐ患者数となってしまっており、その70%は首都圏の患者です。

 

男女別では、男性がおよそ2000人と圧倒的に多く、そのうちの80%は30代から50代となっています。

風疹の予防措置

1990年4月2日以降に生まれた人は、1歳のときと小学校入学前の2回、風疹予防ワクチン定期接種を受けられるのですが、個別接種ですから、接種しなかったということもありえます。

 

また、1979年4月2日から1990年4月1日までに生まれた人は、受けていても1回、さらに1979年4月1日以前に生まれた男性は接種を受けていません。

 

女性でも、1962年4月2日以前の生まれの人は接種を受けていないのです。

風疹の抗体(免疫)がありますか?

ご自分が風疹の抗体(免疫)を持っているのかどうかを確認しましょう。

かつて、予防接種を受けたかどうかよくおぼえていない、風疹に感染したことがあるかどうか記憶が曖昧、といった場合は、医療機関で「抗体検査」を受けることができます。

 

血液検査によって行ない、2週間ほどで結果が分かります。

風疹ウイルス抗体価の倍数が示され、32倍以上であれば感染予防の十分な抗体を有していることになります。

 

それ未満の場合は、免疫力が不十分あるいは免疫が全くないということとなりますからワクチンの接種が必要です。

神奈川県などの多くの自治体では一定の条件にあてはまる人を対象に、無料で検査を実施しています。

風疹の予防接種と費用

無料対象外の人のおよその費用

自治体の窓口や、保健所で予防接種の行なえる医療機関を確認してください。

たとえば東京都港区麻布十番にあります麻布医院では次のように紹介されています。

風疹ワクチン 6480円

対象の人の費用は・・・

東京都港区の風疹任意予防接種予診票により3000円の区の助成を受けられ、その場合は3480円となります。

 

この助成の対象者は、19歳以上の港区民で、

妊娠を希望している19歳以上の女性、

その女性の夫、パートナーおよび同居者

などとなっています。

助成期間は、2018年11月1日から2019年3月31日までです。

風疹の無料ワクチン接種

厚生労働省は風疹の流行の収束のために、全国で無料のワクチン接種を実施すると発表しました。

感染の中心となっている30代から50代の男性を対象とするものです。

 

この世代の男性は5人に1人が十分な免疫を持っていないと考えられます。

 

具体的には、1962年4月2日から1979年4月1日生まれの男性で、抗体検査により免疫不十分とされた人が対象となります。

実施期間は、2019年から2021年までの3年間です。

 

厚生労働省では、医療機関に対して、夜間や休日も接種できるように協力を求めるとしています。

 

さらに、企業に対して、職場で実施している定期的な健康診断で、風疹の抗体検査を行なうことも要請するようです。

まとめ

風疹の怖さは、生まれてくる赤ちゃんに影響が出るということです。

この日本での流行をふまえて、アメリカではCDC(疾病対策センター)が10月に、予防接種を受けていない妊娠中の女性は日本へ渡航しないよう勧告しています。

 

アメリカ大陸では3年前に風疹は撲滅されているのです。

妊娠を希望する女性の皆さんは、必ず抗体検査を受けて、免疫が不十分であれば予防接種を受けましょう。

そして、そのご家族の皆さんも同様です。

 

また、職場やその他どこでも、万一にも風疹を他人に感染させることのないように、すべての人が抗体検査を受け、必要であれば予防接種を受けなければなりませんね。

男子の皆さん、女の子は、「やさしくて、おもしろくて、風疹の抗体を持っている男の子」を選んでいますよ。

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