日枝神社は江戸時代は江戸城を、そして明治以降は皇居を守り続けています。
江戸、東京の守り神として今もその役目を担ってくれています。
政財界やビジネスマンの参拝者が多いのですが、縁結びのご利益もあるので女性の参拝者も訪れています。
そんな日枝神社のアクセスと初詣情報を紹介したいと思います。
目次
皇城の鎮、日枝神社
日枝神社は江戸時代は江戸城を、そして明治以降は皇居を守り続けています。
南光坊天海といいます天台宗の僧侶がおりまして、徳川家康の信頼厚く、江戸幕府開設の時には大いにその力を発揮しました。
この天海は、慈眼大師が幕府を江戸に置くということを決めて、江戸城とその城下町全体の安寧維持のために数々の工夫を凝らしたとされています(諸説あります)。
古くより中国にて考えられていた『四神相応』といわれる風水にのっとり、江戸を幕府開設の地に選んだのです。
四神相応とは東西南北の神に囲まれているということを意味します。
この江戸の地はまさしくそれにあてはまっていたのでした。
「東の神、青龍」とは、流れる水、隅田川などの河川を指します。
「西の神、白虎」とは、大道、東海道を指します。
「南の神、朱雀」とは、湖沼、江戸湾を指します。
「北の神、玄武」とは、丘陵、遠く富士山を指します。
特にこの北に位置する、富士山から流れる出てくるエネルギー、「龍脈」が江戸城となるところで吹き出ており、そこが『龍穴』であるとしたのです。
さらに、陰陽道にしたがって、江戸の中でも本当にその中心となるところに江戸城本丸が置かれるように設計しました。
上野台、本郷台、小石川台、牛込台、麹町台、麻布台、白金台の七つの台地の中心となっています。
各方向からの「気」を集約することができるということです。
そして不吉な方角とされる、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)の守りを固めています。
鬼門には寛永寺を上野に建てました。
そして谷中には多くの寺を移しました。
また神田神社(明神)を湯島に移し、浅草寺にも家康の死後、東照大権現として祀りました。
裏鬼門にあった増上寺には二代将軍秀忠をお祀りしています。
さらに江戸城内にあった、1478年に太田道灌が築城に当たって、川越山王社より鎮護の神として勧請した歴史と由緒のある神社だった、日枝神社を1604年にこの方向に移しました。
そのときは現在の千代田区隼町のあたりに置かれていました。
後に、1657年の明暦の大火にて、社殿が焼失したため、少し南に位置します現在の地に新たに社殿を造営したのです。
そして以後長らく、江戸城そして皇居を鎮守しているのです。
現在の社殿は、1958年に再建されたものです。
日枝神社へのアクセス
【所在地】東京都千代田区永田町2-10-5
【アクセス】
・東京メトロ千代田線赤坂駅 出口2より徒歩約3分、国会議事堂前駅 出口5より徒歩約5分、
・東京メトロ銀座線・南北線溜池山王駅 出口7より徒歩約3分、
・東京メトロ銀座線・丸の内線赤坂見附駅 出口11より徒歩約8分
※駐車場もありますが初詣期間は常に満車となっているでしょう。
日枝神社の初詣
【参拝時間】
1月1日 0:00~19:00
1月2日~5日 6:00~18:00
1月6日~ 6:00~17:00
日枝神社の初詣の混雑
東京の中心ですから大変な人出となります。
毎年25万人ほどが訪れているのですね。
神殿前は行列となります。
場所柄、政界・官界・経済界の有名な方たちも参拝されています。
初詣は「表参道」から
日枝神社へ参拝するには鳥居が3ヶ所あります。
初詣には、どの鳥居から参拝しましょうか。
外堀通り沿いに鳥居が鎮座しています。
こちらが赤坂側になり、「裏参道」となります。
脇にエスカレーターもあります。
脚の悪い方にはこちらからが良さそうですね。
とても立派な鳥居なので、そちらから入りそうになりますが、実は「表参道」から参拝するとより良いご利益を授かれるのです。
知っていましたか?
この表参道は、江戸三大祭りの一つである山王祭の神輿が通る、神様の通り道なのです。
ですからより良いご利益があるというわけです。
開運スポットですよ。
この参道は「男坂」ですが、「山王男坂」とも呼ばれています。
初詣のときも参拝は表参道からお参りしましょう。
また手水舎も男坂を登ったところにしかありませんので、注意してくださいね。
あと、もう一つは「西参道」と呼ばれていて、右側と左側に道が分かれています。
右は「表参道」へ、左は階段があり「稲荷参道」です。
大絵馬展はお正月限定!
100点以上の絵馬が転じされている大絵馬展が境内にて行われています。
元旦から開催されています。
100体以上の絵馬が並んでいて、その中からお好きな絵馬を授かりましょう。
えとの絵馬もありますよ。
たくさんあると、どれにしようか迷ってしまいますね。
そして願いをしたためて奉納しましょう。
特に商売繁盛&社運反映にご利益があるとされているため、ビジネスマンや政財界の人に大人気です。
初穂料は、700円から3000円程度となっています。
お気に入りの絵馬で祈願しましょう。
なくなり次第終了となりますので、お早めにどうぞ。
数に限りがありますのでお早めにとのことです。
新春初神楽
三が日に破魔矢などをいただきますと、巫女さんがそれを手にして舞をしてくださいます。
開運招福の巫女舞です。
初穂料は、鏑矢3000円、絵馬付き破魔矢2000円などとなっています。
神社裏手には屋台も出ています。
お子様連れでも飽きさせないようにできますね。
日枝神社の宝物殿
宝物殿には国宝となっている刀剣をはじめとして数々の美術品、歴史的な価値のあるものが納められています。
いくつかご紹介しましょう。
国宝
太刀 銘 宗則 附糸巻太刀拵
鎌倉時代に則宗により作られた名刀です。
細身の腰反りの高い上品な姿がすばらしいのです。
重要文化財
太刀 銘 国綱 附糸巻太刀拵
こちらも鎌倉時代に国綱により作られたものです。
徳川家康 朱印状
家康が寄進をしたときの朱印状です。
その他、江戸風俗を描写した錦絵なども展示されています。
日枝神社境内
八坂神社と猿田彦神社
境内には末社として、八坂神社と猿田彦神社があります。
八坂神社は、素盛鳴神(すさのおのかみ)が祀られています。
猿田彦神社は、仕事運と道開きにご利益があります。
スタートの神でもあります。
こちらの神社にもお参りしておきましょう。
山王稲荷神社
赤いいくつもの鳥居をくぐると、山王稲荷神社です。
日枝神社より古くからここに鎮座していた地主の神様です。
空襲でも残ったお稲荷さんです。
ここでは日々の感謝を忘れずに参拝しましょう。
日枝神社の縁結び
そしてこの日枝神社、良縁そして縁結びにもご利益があるとされています。
ザ・キャピタルホテル東急側からの表参道の長い階段を頑張って登りましょう。
たどり着いた神門に「猪の目(いのめ)」がありますね。
顔を横にして見ますとハートマークだということが分かります。
数ありますのでまっすぐのものもあります。
恋愛成就の神社「東京大神宮」にあるものが有名ですがそれと同じです。
携帯の待ち受け画面にすると恋愛運にご利益があるそうですよ。
そしてその神門の内側には「神猿(まさる)像」が置かれています。
この「猿」が「縁」に通じるとされています。
※「猿」の字は「えん」とも読むからといわれています。
社殿に進みますとその両脇にも神猿像があり、左が子猿を抱いているお母さんで、子宝、安産の御利益をいただけます。
日枝神社のお守り・おみくじ
日枝神社のお猿さん。
このお猿さんが入ったお守りや御朱印帳もあります。
笑顔のお猿さんがとってもかわいいですよ。
日枝神社だけの特別なお守りですね。
猿の「神猿みくじ」なるものもありますよ。
おみくじの中にもお猿さんのお守りが入っていますよ。
運試しでひいてみてはいかがでしょうか。
日枝神社の御朱印
日枝神社の御朱印は正月3が日にだけいただけます。
八坂神社の御朱印は例祭のある6月7日のみです。
御朱印は神門をくぐってすぐの「御朱印」という看板があるところでいただけます。
いただける時間は9時からになります。
まとめ
表参道の長い階段が苦手な方には、南側にエスカレーターがありますから楽に上がれます。
歴史に彩られた日枝神社です。
是非初詣にお出かけください。
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