結露の原因と対策いろいろ!温度差と発生の仕組みを知ろう

窓と床の結露

冬になると窓が濡れてべちゃべちゃになっていることがありますよね。

そこまでいかなくても、明らかに濡れていたり、うっすらと曇って外が見えなかったり。

いったいどうしてそういうことになるのでしょう。

水滴が流れて窓の下まで濡れてしまうとそうじが大変で困ってしまいますよね。

防ぐ方法はないのでしょうか。

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目次

結露が起る原因と仕組み

窓の水滴

冬になると窓が曇ったり濡れていたりするのは結露現象です。

室内と屋外との温度差そして室内の湿度のパーセンテージの相関関係によって発生するものです。

室内の窓付近の温度が室外の低い温度によって下げられ、そのためその窓付近の飽和水蒸気量が下がってしまうため、空気中の水分が水蒸気という気体から水という液体に変化し窓のガラス面またアルミサッシ部分に付着するものです。

温度の低下によって水が気体から液体に変化してしまったわけです。

空気中の水蒸気の凝縮です。

ですからさらに外気温が下がって氷点下になったりしますと、ガラス面に付着した水の温度も氷点下となり、氷になる可能性もあるわけです。

今ではそのようなことはほとんどないとは思いますが、以前は寒冷地の住宅の機密性能が乏しかった頃は、実際に窓が内側から凍りついていたなんていうことは真冬には珍しくはありませんでした。

窓の内側まで氷点下となっていたわけです。

物質の三態を家の中で観察することができたわけです。

すごいですね。

結露現象の実際

では実際に室内と屋外との温度差がどの程度で、室内の湿度が何パーセントの時に結露現象が起きるのでしょうか。

例えば、室内の温度が25℃、室内の湿度が50%のとき屋外の気温が13.9℃のときに結露し始めます。窓ガラスの内側が曇って来るのです。

室内の温度を20℃としますと同様に湿度が50%の場合は、屋外の気温が9.6℃で結露が発生し始めます。

室内の温度を20℃とし、湿度を60%としますと、屋外の気温が11.5℃で結露の発生が始まります。

これは物理現象ですので、条件に当てはまれば必ず発生してしまうことなのです。

ですから夏の暑いときに、室内を空調機でものすごく冷やしますと、冬とは全くの逆転現象で窓ガラスの外側に結露が発生することがあります。

面白いですよね。

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結露を防ぐ対策は?

さて、この嫌な結露、べちゃべちゃの窓を防ぐ方法はないのでしょうか。

結露している窓ガラスのすぐ横のを見てください。

結露していませんよね。

なぜでしょう?

隣り合っているのですから室内外の温度差や室内の湿度は同じだと思うのですが・・・。

不思議ですね。

しかしそこには違いがあります。

窓と壁の違い

サッシの結露

ガラス面は厚さ3mmから5mm程度のガラス板で室内外を隔てているわけですが、壁面は薄くても100mm程度の厚さがあるわけです。

そしてさらにそこには断熱材を挟んでいるわけですね。

屋外の温度が室内の温度に影響を与えずらくなっており、壁面室内側の飽和水蒸気量が変わらないわけです。

従って、結露が発生しない、壁面に水滴がつかないというわけですね。

窓ガラス面も理屈は同じです。

厚みを持たせて、屋外の気温が室内の温度に影響を与えないようにすればいいわけです。

しかしそのときに採光という窓の機能を維持しなければならないので少し難しくなるのですね。

単に厚いガラスをはめたりしたら重くてしょうがないですね。

そもそも壁面のように100mmも厚さのあるガラス板なんてありませんし。

どうしたらいいでしょうか。

いろいろな結露対策

・窓下専用ヒーター 

ヒーターからの暖気と上昇気流で窓ガラスの表面を暖めることにより結露を防止します。

森永エンジニアリング製の製品などがあります。

・ビニール製の結露防止シート 

窓ガラス面に貼り付けるビニール製の結露防止シートがあります。

ホームセンターや通販で購入することができます。

窓ガラス面に空気層をつくることにより窓ガラス面の温度の低下を防ぎ、飽和水蒸気量を維持しようということです。

それによって結露防止をはかるわけです。

・湿度の上昇を防ぐ 

石油やガスを使うストーブ、ファンヒーターは燃焼するときに大量の水蒸気を発生させています。

湿度が高くなりますとそれだけ結露が発生しやすいということになってしまいます。

石油やガスを使用するならば、F F 式・非開放型と呼ばれる排気を室外に出すものをおすすめします。

電気式のヒーターも湿度を上昇させませんので結露対策には有効です。

・二重窓にする 

窓ガラスを二重にすることにより、その間の空気層が屋外の気温が室内の温度に影響することを阻みますので、結露が発生しずらくなります。

また窓自体は一重でもガラスを復層ガラス(ペアガラス)にすることにより、ガラスとガラスの間の空気層を利用して結露を防ぐこともできます。

最近は真空ガラスとして復層ガラスの間を真空にしできるだけ厚さを増さずに結露防止機能を持つものもあるようです。

いずれもリフォームになりますので専門業者に依頼する必要があります。

結露を放置しないで!

結露をそのままにしますと、建物にカビが生える、ダニなどが発生する、木材、壁紙が腐食するなどいいことがありません。

それどころかかなり早いペースで建物自体が劣化してしまいます。

結露を軽く考えずに必ず対策をとりましょう。

まずは窓ガラスに付着している水分をそのままにせずに拭き取ってください。

億劫な人には結露取りワイパーがあります。

さっとなでるだけで水分をとることができます。

さらに面倒な方には結露吸水テープがあります。

ガラス面を伝って垂れてくる水を吸水してくれます。

押入れ

建物を守りまた住む人の健康を損なうことがないよう結露対策はしっかりおこないましょう。

また、押入れの結露も中に入っているものがダメになったりするので、マメに換気をしましょう。

できるなら、毎日戸を開けておくことをおすすめします。

まとめ

結露防止はなかなか難しいものがあります。

冬場は、毎日が水滴との戦いになってしまう場合も・・・。

それでも、もし水滴が窓や扉から出ていたら、拭き取らなければなりません。

結露防止テープもまたそこで受け止めても蒸発した水がまたつく、という意見やそれが不潔だ、という意見もありますが、まずは水が流れ落ちないようにしなければ始まりません。

面倒がらずに小まめに水滴は拭き取りましょう。

そして、部屋の換気をよくすることです。

これ、重要です。

まめに外気を取り入れてください。

そして、日々を少しでも快適に過ごしていきましょう。

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