新たな年、幸せになりますようにと願いをこめて、「七福神巡り」をしてはいかがでしょうか?
七福神は、7つの災いを除き、7つの幸せを与えてくれるといわれている神々です。
七福神の色紙をいただいて飾ってもいいですね!
目次
「七福神巡り」の由緒
七福神には諸説ありますが、室町時代に画題の「竹林の七賢人」になぞらえて、七体の福神を取り揃えたのがはじまりとされています。
「竹林の七賢人」とはWikipediaによると以下になります。
竹林の七賢とは、3世紀の中国・魏の時代末期に、酒を飲んだり清談を行なったりと交遊した、下記の七人の称。
「七福神巡り」をする時に回る順番はどうする?
全国各地におめでたいということで、七福神を祭る神社やお寺があります。
そして最近では七福神巡りのコースが作られているところもあります。
印刷された地図があるところもあり、ホームページが作られているところもありで、七福神巡りがしやすいですね。
七福神巡りをする時に、周り順ってあるのでしょうか?
実は自分の家に一番近いところから、反時計周りに見ていって、2番めに近いところから順にまわっていくとよいとされています。
そうすると、一番近い所が最後にまわることになります。
七福神巡りをするのに、時期ってあるの?
一応七福神巡りは正月の7日までにすると良いとされてはいます。
ですが、神仏と縁を結ぶのに時期は関係ないのです。
ただ忘れがちになるので特定の日や期間を設けているようなのです。
御朱印帳はもらえる?
もちろんもらえます。
ただ、小さい寺社などは常在の僧侶や神職の方が特定の日しか対応できないこともあります。
心配な場合は参詣する寺社に連絡をとって聞いてみるのもいいと思います。
七福神について教えて!
七福神には以下の神様がいらっしゃいます。
・恵比寿神 商売繁昌・大漁・五穀豊穣
・大黒天 豊作開運 招福
・毘沙門天 家族を守り勇気を与える
・弁財天 夫婦円満・知恵を与える
・福禄寿 長寿長命
・寿老人 家庭円満・無病息災
・布袋尊 平和を授ける
七福神の信仰は、室町時代の末期の頃より生じ、現在のようになったのは、江戸時代で、「元旦から七草の日までに七福神を巡る」というのが招福の行事として流行しました。
これが当時の庶民の間で合致して民間信仰の形となって行われてきました。
特に農民、漁民の間の信仰として盛んになり、今も生き続けているのです。
恵比寿神(えびすてん)
右手に釣り竿、左手に鯛、という姿で親しみやすい神様です。
よくうれしそうに目を細めて笑っていることを「えびす顔」というのは、この恵比寿神からきています。
恵比寿神のそのお姿からもわかるように、豊漁をもたらす神様となっています。
それで港の近くに多く祀られました。
港は舟の出入りがあり、商売が繁昌するので、商売繁昌の神様として有名になりました。
七福神は外国の神様が多いのですが、この恵比寿神は、七福神の中で唯一の日本の神様です。
いざなみ、いざなぎの二神の第三子で、「蛭子尊(ひるこのみこと)」であるとされています。
蛭子尊は満三歳になっても歩かなかったため、舟に乗せられて捨てられてしまったということです。
そして漂着した浜の人々の手によって手厚く祀られたのが、信仰のはじまりと伝えられています。
大黒天(だいこくてん)
大きな袋を背負い、打ち出の小槌を持ち、笑みを浮かべる姿をしています。
絵では米俵と白鼠を従えた姿で描かれています。
この米俵は誰もが「飢えることのないように」、という意味があります。
マハーカーラと呼ばれるインドの神様で創造と破壊を司るシヴァ神の化身でした。
仏法守護の神として伝来しました。
その後、日本神話の大国主命(おおくにぬしのみこと)と神仏習合しました。
大地(農業)を掌握する神様になります。
毘沙門天(びしゃもんてん)
右手に宝棒、左手に宝塔を持っています。
七福神の中で唯一の武将の姿をしています。
毘沙門天はインドの神様で、四天王の一仏になり、別名「多聞天」といいます。
右手の宝棒で、怨敵(災害、仏教を弾圧する権力)を退治し、宝珠で人々に福徳を与えています。
そして足で邪鬼を踏みつけています。
七福神では、融通招福の神として信仰されています。
北方の守護神、仏教を守護する神になります。
毘沙門天を信仰すると、十種の福を得るのだそうです。
弁財天(べんざいてん)
琵琶を持った容姿端麗な女神です。
七福神の中で唯一の女神になります。
元はインド河(水)の神でした。
が、やがて水を神格化したものとなりました。
言語や音楽の神として尊信され、日本に伝わって、弁才天と呼ばれるようになりました。
そして財宝・芸術に関係の深い吉祥天の性格も合わさり、弁財天と言われるようになりました。
こうして財宝を授けてくださる神様となりました。
また知恵財宝、愛嬌縁結びの徳もあると言われています。
福禄寿(ふくろくじゅ)
福禄寿は、背が低く長頭で、長い顎髭があり、大きな耳たぶをしています。
そして鶴と亀を連れていて、左手に宝珠、右手に巻物を結んだ杖を持っています。
福禄寿の名前からわかるとおり、幸福の福、身分をあらわす禄、寿命をあらわす寿の三文字からなっています。
中国の村や町に住んで、人々の信仰を集めたといわれる仙人です。
年齢は数千歳という人物だとも言われています。
中国の五山の一つの泰山の泰山府君であるを人格化した長寿神であるとされています。
幸福・高禄・長寿の三徳を与えられたとされ、商売繁昌・延寿・健康・除災の招福人望の神様として信仰されています。
寿老人(じゅろうじん)
にこやかなお顔で微笑んでおられ、手には巻物を括り付けた杖、団扇と桃を持ち、鹿を従えています。
団扇は難を払うもの、桃は長寿のしるしであり、鹿は長寿のしるしになっています。
寿老人は、福禄寿と同じ化身となります。
中国の老子が天に昇ってなった仙人の姿で、三千年の長寿を保つ白ひげをたらしています。
長寿延命、富貴長寿の神で、福財・子宝・諸病平癒・長寿の功徳があります。
布袋尊(ほていそん)
布袋尊は、大きな布袋を担いでいて、満面の笑みをたたえています。
布袋尊の袋の中には、常に宝物がいっぱい入っていて、人々に接して、信仰の厚い人に施し、布袋和尚と呼ばれたりしました。
中国では弥勒菩薩の化現として、笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰されています。
七福神の並び順はどうしたらいい?
七福神を飾ることもありますね。
そういう場合は順番ってあるのでしょうか?
調べると以下のように書いてありました。
七福神の並べ方は、「恵比寿、大黒天、弁財天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人」ということに一応はなっています。
(Yahoo!知恵袋より)
ですが、正式な決まりということはないようです。
七福神が乗った宝船の意味は?
七福神は宝物を載せた帆船に乗ってやって来る、と信じられているからです。
宝船には、産後や金銀宝石などが積み込まれているとなっています。
宝がいっぱいのこの船はおめでたいと言われ、縁起がいいと置物にされて親しまれています。
江戸時代からこの宝船に乗った絵が描かれるようになりました。
正月2日にこの宝船に乗った七福神の絵と「永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな」という回文(上から読んでも下から読んでも同じになる文)を枕の下に入れると、良い初夢が見られるという言い伝えがあります。
まとめ
いかがでしょうか。
七福神のことを知って、より一層身近に感じたのではないでしょうか。
七福神にあやかりたくさんの幸せが来るといいですね!
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