よくマムシには気をつけようと昔からよく言われていましたが、実はヤマカガシというヘビの方が毒性は強いのだそうです。
今回、子どもがヤマカガシに噛まれてニュースで取り上げられていました。
子どもの間ではヘビを捕まえることが遊びとして面白がっているところもあるようです。
ぜひ、ヤマカガシの怖さについて知って、子どもにも注意を促したいものです。
目次
死ぬこともある”強力な毒性”
生活圏の近くに生息しているという毒蛇のヤマカガシですが、この毒性は凄いのです。
なんと、ハブの10倍、マムシの4倍あるというのですから驚きです。
ヤマカガシは北海道・沖縄を除く日本各地に生息しています。
またこの毒は、血液凝固作用のある強烈な出血毒だということで、十分な注意が必要になります。
ハブやマムシと違って、前歯に毒牙があるのではなく、上あごの奥歯にあります。
毒蛇は「三角頭」をしているのですが、ヤマカガシはそうではなく、細くスラッとした頭をしています。
そのせいか、長い間毒蛇としての認識がありませんでした。
ヤマカガシの特徴
大きさは全長70~150cmくらいです。
だいたい日本に住んでいるヘビの中では中型になるでしょうか。
体の色は緑色っぽくて、赤と黒のまだらがあるものが多くみられます。
首の回りにぐるりと黄色い輪の模様があったりします。
しかし、見た目はいろいろな色と柄になり、灰色っぽかったり黒っぽかったりと、また柄もそれほど浮き出ていないものもあり、判別が難しいのです。
生息地域や個体によっても色が違っていて、他のヘビと見間違いが多いヘビなのです。
個体数も多いので、出会う確率は高いヘビになります。
河川敷や田んぼなどで比較的多く見られます。
時間帯は明るい時に多く見られ、夜間はあまり動かないようです。
ヤマカガシは漢字では「山楝蛇」と書きます。
ヤマカガシの攻撃性
攻撃性はなく、近づかない限りは向こうからは来ないのです。
ヤマカガシは臆病で自分からは近づきません。
ですからこちらから近づかない限りは、偶然に踏んでしまったとか、偶然手を置いたところにいた、とかのことがない限りは噛まれるようなことはないのです。
たまたま噛まれても、奥歯に毒があることを考えると、前歯にあるより少なくなります。
とはいえ、偶然、ということもあるので、気をつけるにこしたことはありません。
ヤマカガシで遊ばない
滅多に人を噛まないヤマカガシですが、子どもは素手で捕まえたり、遊んだりしてしまいます。
しかし、面白がって捕まえて遊び、今回の報道のように大事故になっては大変です。
これまでに亡くなった人は、自分からヤマカガシに接触して亡くなった人たちです。
ヤマカガシに噛まれたら
・傷口をきれいにし、安静にしてすぐ病院へ
※毒を受けているかどうかは、病院で判断してもらいましょう。
・噛まれた場所から10cmほど心臓側を強く(指1本入るくらい)縛りましょう。
ヤマカガシの毒は自覚症状が出るまでに時間がかかります。
激痛も走らないそうです。
今回の例でも、一旦家に帰って2時間程しても手首からの出血がとまらず、かつ頭痛もしてきてから救急車を呼んだということです。
その後、一時意識不明になてしまいました。
今回の件では、友達がその噛んだヘビを捕まえて持ち帰っていたということで、ヘビの種類の確認ができて処置がすぐにできてよかったのですが、その友達も危なかったでしょう。
毒がまわっていた時には血清が入ります。
これは手に入りにくいのです、
ジャパンスネークセンター(日本蛇族学術研究所)で血清を輸送してもらいます。
まとめ
ヘビがいたら、面白がる人とか、遊びで捕まえる子どもとか、くれぐれも気をつけましょう。
ヘビがいても決して近づかないことです。
子どもにはよく話をしておきましょう。
上述の子どもは、ヘビをとる遊びが流行ったりしていたということです。
大変にコワイことです。
こういうことがないように注意していきたいものです。
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