「水無月」って聞いたことはありますか?
「水無月」とは、旧暦でいうところの6月に当たります。
どうして、梅雨の季節なのに、「水無月」というのか由来や関係することを調べてみました。
目次
どうして「水無月」っていうの?
由来は諸説あるのですが、多くは以下の由来によるとしているものが多いようです。
旧暦の5月は田んぼに苗を植えはじめます。
それで、5月は旧暦で「皐月(さつき)」といいます。
そして、6月は田んぼに水を引く季節となります。
だったら、本当は「水有月」になるのではないでしょうか?
ところが、「無」というのは、「の」の意味になるのだそうです。
神無月(旧暦10月)の「な」と同じように、「の」にあたる連体助詞「な」で「水の月」という意味になります。
また、旧暦の6月は梅雨が明けた時期になります。
梅雨が明けた時期といえば、水はないですからね。
そのため新暦に当てはめての解釈できないため、「水の無い月」と解釈するものもあるそうです。
他にも諸説あり、これが正しいというものはないようです。
でも、いろいろどういう意味だろうと考えていくと面白いものがありますね。
旧暦の水無月はいつ?
だいたい新暦の6月20日~7月20日頃に始まります。
その年によって、少し違ってきます。
そもそも旧暦とは?
現在私たちが使っているのは、「太陽暦(グレゴリオ暦)」になります。
この「太陽暦(グレゴリオ暦)」を使うようになったのは、明治5年(1872年)になります。
それ以前の暦のことを旧暦と呼んでいます。
現在私達が使っている「太陽暦(グレゴリオ暦)」を新暦と呼んでいます。
旧暦と新暦
旧暦は月の満ち欠けで1ヶ月を判断していました。
新月を月の始まりの1日として、また次の新月が来ると新しい次の月の1日になります。
ただ、新月から新月までの間隔が、平均すると29.5日あるので、一年が354日となってしまいます。
太陽暦の1年と11日も短いですね。
そのため、だんだんとずれていってしまいます。
それで、一ヶ月分のずれがたまったところで、「閏月(うるうづき)」を設けて調整していました。
こうして、旧暦は月の満ち欠けが基準になっていました。
しかし、新暦は地球が太陽の周りを周る周期が基準です。
新暦の場合は、一年と365日としていて、4年に一度366日にすればずれが調整できるのです。
京都のお菓子「水無月」
旧暦6月は「水無月」というけれど、京都のお菓子にも「水無月」というのがあります。
京都では1年の半分に当たる6月30日に夏越の祓として、半年分の穢(けが)れを祓い浄めるという神事が行われるのです。
夏越の祓(なごしのはらえ)などとも呼ばれ、暑さ厳しい時期に疫病などにかからないようにとのことです。
その時に食べられるお菓子に「水無月」というお菓子があります。
京都では和菓子屋さんに売られているそうです。
私は東京では見かけたことがありませんが。
このお菓子は三角形をしていて、固めたういろうの上に小豆がのっています。
三角形の羊かんのような感じです。
三角形は何で三角形かというと、氷をイメージしてのことのようです。
室町時代には6月1日に氷を食べることで、夏バテ予防をした、とのことですので、その頃かあの由来があるようです。
氷がなかなか手に入らなかった時代に氷の代わりに氷に似たお菓子を作って、食べたのですね!
このお菓子は、京都では、和菓子屋さんに見られるそうですが、関東では見かけません。
以前は、「とらや」で季節限定で売られていたのですが、現在は販売していないそうです。
残念ですね。
京都にこの時期に行くことがあったら、探して食べてみたいと思います。
まとめ
「水無月」について書いてみました。
旧暦は自然と一体となって、生活がまわっていたのがわかります。
季節感を暦から知ることができます。
いつまでも季節感を失いたくないと思う今日このごろです。
コメントを残す