東京近郊で江戸時代から栽培されている伝統野菜なんだそうです。
練馬ダイコンとか、金町コカブ、寺島ナス、伝統小松菜、、奥多摩ワサビ、東京ウド、馬込半白キュウリ、馬込三寸ニンジン他の東京産の伝統野菜をブランド化して普及していて、これらの伝統野菜が注目を集めています。
固定種と言って、親から子へと代々同じ形質が受け継がれている種です。
昔からずっと続いている在来種になります。
最近では生産量は激減していますが、伝統適で独自な固定種として人気が復活しています。
「江戸東京野菜」というネーミングは、JA東京中央会のもので、2011年に「江戸東京野菜」として商標登録しています。
目次
亀戸大根の思い出
私がそれを知ったのは、以前亀戸に住んでいて、亀戸駅の線路の脇に亀戸大根の札があり、植えられています。
その大根が江戸東京野菜であることを後から知ったのです。
「こんなところに何で大根?」、って当時思いました。
それはそうですよね、線路の脇に大根が植えられているなんて。
それもここは東京です。
でも、いつも楽しみに見ていました。
また、亀戸の蔵前橋通りの「升本」店には亀戸大根がトレードマークのように店の前に置いてあり、とてもいいな、といつも思っていました。
このお店は亀戸大根が食べられるお店として有名です。
亀戸升本 本店
【所在地】 東京都江東区亀戸4-18-9
【アクセス】JR総武線・東武亀戸線の亀戸駅北口より徒歩7分
【電 話】 03-3637-1533
【営業時間】平日 11:30~14:30 17:00~21:30(オーダーは昼夜とも30分前まで)
土・日・祝 11:00~15:00 17:00~21:00
【定休日】 毎月第3月曜日(1月、8月、12月を除く)
※月曜日祝日の場合は翌火曜日定休
亀戸大根はキメの細かいおいしい小ぶりの大根です。
亀戸大根は、根が30cm程の大根で先端はクサビ状にとがっています。
別名「おかめ大根」「お多福大根」と呼ばれてましたが、大正初期に産地の名をつけ、「亀戸大根」と呼ばれるようになったそうです。
亀戸には、「香取神社」があるのですが、その神社の鳥居を入ったところの門柱とその側の塀に亀戸大根の銘鈑がいくつか取りつけられています。(トップ写真のもの)
そして、香取神社の境内には、亀戸大根の石碑があります。
どうしてこの香取神社に亀戸大根の碑があるのかというと、文久年間(1861~64年)の頃、亀戸香取神社周辺がこの大根の栽培の中心であったということです。
この地は、荒川の肥沃な粘土質土壌で肉質が緻密であったため、大根づくりに適していました。
亀戸大根は昔から多くの福をもたらすという言い伝えがあり、別名が「福分け大根」ともいいます。
このことから亀戸香取神社で毎年3月に、亀戸大根の収穫を祝う「福分け祭り」が行われています。
江戸東京野菜の種類
江戸東京野菜の種類は現在45品種あります。
JA東京中央会が江戸東京野菜登録品目のわかりやすいサイトを公表しています。
http://www.tokyo-ja.or.jp/farming/161117_01.pdf
上のサイトではイラストでわかりやすく江戸東京野菜が紹介されています。
新宿御苑の江戸東京野菜 内藤カボチャ
江戸時代に内藤家があり、そこで「内藤カボチャ」と「内藤トウガラシ」が栽培されていたそうです。
その場所が現在の新宿御苑になります。
新宿御苑は、明治時代に官営農事試験場である「内藤新宿試験場」を創設、その役割は先駆的でした。
日本の農園芸の発祥の地となっている新宿御苑。
新宿御苑に野菜の栽培が行われていたとは、思いもよりませんでした。
それが伝統野菜として現在も活かされ、東京でもこんなにおいしい野菜が味わえてうれしいですね。
様々な人が携わっている江戸東京野菜
今もさまざまなグループが普及にたずさわっているそうです。
おいしい野菜をいつまでも守ってほしいものです。
そして、東京産にこだわるお店が出てきて、それらの野菜をおいしくいただけるのは楽しみですね!
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