本日、墓じまいについてのトークセッションがあり参加してきました。
主催は「株式会社まごころ価格ドットコム」で、ゲストは一般社団法人終活カウンセラー協会の武藤頼胡代表理事と三田高野山弘法寺の佐伯隆真住職でした。
今どきの墓じまいの動向と終活についてや費用の面などお聞きしました。
その後、まごころ価格ドットコムの本間一彰課長から手続きや遺骨の永代供養などについてもお聞きしました。
目次
トークセッション議題
新たなフェーズを迎えた”墓じまい”と葬送のカタチ
「墓じまい」は、新たなご供養の物語」
トークセッション登壇者
武藤頼胡(むとうよりこ)
一般社団法人就活カウンセラー協会代表理事
全国の公民館や包括センターなどで「終活」についてのセミナーをしています。
テレビや雑誌、新聞などのメディアでの掲載も多数あり、終活カウンセラーとして活躍されています。
コミュニケーションを大切に日々活動しています。
佐伯隆真(さえき りゅうしん)
三田高野山弘法寺住職
2017年11月に三田高野山弘法寺において、第48代住職になりました。
四国の徳島のお寺の住職の父の元で育ちました。
常に「仏教のあるべき姿」を追求していて、多くの人の心の拠り所となり、人に慕われるお寺をと日々精進しています。
株式会社まごころ価格ドットコム
墓じまいについて
近頃の少子高齢化、核家族化などで各家庭で守っているお墓も影響を受けています。
お墓の維持という面では、家族や子孫がいなく、継ぐ人がいない問題がおきています。
子孫代々で継いできたお墓。
そのお墓が継ぐ人がいなくて、無縁墓が増えているのも事実です。
そんなお墓問題を考える時に、自分が元気なうちに「墓じまい」をしたいと思う人が増えてきています。
また、お墓があっても遠くてなかなか墓まいりができなくて自分の居住する近くにお墓をと願う人もいます。
墓じまいをして家族の負担を少なくし、ご先祖さまを想うこころを維持したいと想うのは自然な流れなのかもしれません。
墓じまいのトークセッションにて
墓じまいのトークセッションでは、「墓じまい」の定義の受け取り方の相違や、離檀料のことがでました。
離檀料について
離檀料については、値段があってないようなもの。
歳が上の年代では気にする人が多いようですが、比較的若い人はそうではないようです。
佐伯住職によると地域やお寺の格によっても違うとのことでした。
また、離檀料として一定の金額を決めてしまうと、それを払えない人は頼めないのかということにもなってしまうということになってしまうとのことでした。
だから数字として提示するのはわかりやすいのかもしれないが、そういうこともあるのでということです。
また、「お気持ちで」という言葉が出ると、こちらとしてはどうしていいのかわからなくなると武藤カウンセラーは言います。
これには確かに、と思いました。
住職のお話で、離檀料に関しては中には悪いところもありますが、たいていは良心的であるとのことでした。
お話を聞いてとても安心しました。
何か疑問がある時は、聞いてみるのが一番とのことですよ。
供養の価値
墓じまいには何かとマイナスイメージがありますが、皆さんそれぞれに供養のカタチや見えない価値、自分にとっての価値を考えていられます。
また親が供養をしていない家はその子もしない。
父がやっていた、母がやっていた、という経験がある人は供養を引き続きされる人が多いのです。
終活について
終活が広がっていますが身近な人と話しあって考えていけばいいでしょう。
物事には
受け継いで伝えていくこと
受け継いで発展する
受け継いで新たに作り出すもの
があります。
墓じまいの実態と今後の動向
このお話は「まごころ価格ドットコム」の本間一彰課長からありました。
本間一彰(ほんまかずあき)お墓ディレクター、終活カウンセラー
NHK「あさイチ」や「所さん大変ですよ」、テレビ東京「池上彰のご当地ウラ事情」などに取材を受けたりしています。
人間の数よりお墓の数が多くなる?
2025年には、日本の生産年齢人口(15歳~64歳)が7,000万人までになり、65歳以上は3500万人にもなります。
そのため超高齢者社会を迎えます。
そういうことを考えてみると、人間の数よりお墓の数の方が多くなってしまうかもしれません。
また独身であったり、子供がいなかったり、お墓と住まいが離れていたり、管理のために子供に負担をかけたくないなど、墓じまいを考えざるを得ない人が増えてきます。
この3年間で墓じまいの相談は4.5倍以上になるといいます。
無縁墓の増加
2018年の2月3日の中日新聞では、公営墓地を持つ全国の政令指定都市と県庁所在地などの計73自治体で無縁墓(むえんぼ)を抱えている自治体が約7割にも上ているといいます。
原因は、何から手をつけていいのかわからなくなったり、金額に不安を持ったり、面倒だったりするからです。
またそうしたことに対して相談するところがないこともあげられます。
墓じまいの手続きと流れ
1.新しいお墓の供養先の決定
2.お墓を工事する施工会社を決める
3.離檀の申し入れ
4.役所へ「改葬許可申請書」への提出
5.魂抜き(閉眼供養)
6.遺骨の取り出し
7.遺骨の洗浄やパウダー化
8.工事申請書の提出、返還届出書の提出
9.ご遺骨の取り出し
10.解体工事
11.工事完了届書の提出
12.次の供養先に納骨
墓じまいの費用相場と依頼
解体工事の金額は石材店によりマチマチ。
お墓は相場がわかりにくい!
また墓じまいに関して相談できるところはどこ?
石材店では墓の解体工事のみです。
「まごころ価格ドットコム」の場合の費用
上の例では具体的な費用の金額がわからないので、墓じまいの例として「まごころ価格ドットコム」をあげてみます。
0~2㎡ | 198,000円(税別) |
2~3㎡ | 218,000円(税別) |
3~4㎡ | 258,000円(税別) |
4~5㎡ | 298,000円(税別) |
上の金額は、申請書の提出代行+遺骨取り出し+墓石の解体・撤去がパックになっている金額です。
ここに僧侶さんに魂抜きをお願いします。
「まごころ価格ドットコム」ではお布施が30,000円ということです。
あとは、自分が希望する永代供養先の分の費用を追加します。
永代供養には、「永代供養墓」、「納骨堂」、「散骨」、「樹木葬」があります。
こういった一連の墓じまいのことをここでは相談にのってくれるそうですよ。
ここでの納骨堂にするとだいたい352,000円くらいだそうです。
期間は約5ヶ月だそうです。
まとめ
知らないことばかりのお墓のことですが、とても面倒な手続きがたくさんあることがわかりました。
ですがご先祖さまを大切にし、きちんとしたいところですね。
自分でわからなかったり、できないところは、よくわかっているところに頼むといいかもしれません。
私達の行末、よく考えていきたいですね。
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