ハーブは認知症予防の効果が期待できます。
ハーブの種類を使い分けて、昼は交感神経を刺激し、身体を活発に活動させましょう。
夜は副交感神経を働かせ、ゆったりとした気分にさせましょう。
ハーブを活用して、元々身体に備わっている機能を整え、心身を健康に保っていきませんか。
目次
ハーブはなぜ認知症に効くのか
人間の五感の中で、直接脳に届くのは嗅覚になります。
普通は大脳新皮質を経由してから大脳辺縁系に伝達されています。
ところが、香りなどの「嗅覚」は大脳新皮質を経由しないで直接「大脳辺縁系」に届きます。
アルツハイマー型認知症は、今まではまず「海馬」が萎縮すると言われてきました。
海馬は、記憶を司っている場所です。
しかし、近年わかってきたことでは、先に脳の「嗅神経」という神経細胞に異常が見られることがわかってきました。
と、いうことは物忘れより先に匂い・香りがわからなくなる、ということで嗅覚が注目されるようになりました。
また「嗅神経」は、他の脳神経より高い再生能力を持ち、効果的な刺激があれば機能が回復しやすいのです。
嗅神経で捉えられた刺激は記憶につかさどる海馬にも伝わり、活性化させます。
心地よい香りのハーブやアロマを利用することによって、嗅神経を刺激して記憶をつかさどる脳を活性化させていきましょう。
認知症予防のギンコウとゴツコーラ
私がハーブの講習会で用いたのはギンコウ(イチョウ科)というハーブです。
和名はイチョウです。
イチョウは道路や公園によく見られますよね。
秋になると紅葉で葉が黄色く色づき、ギンナンがたくさん落ちていたりします。
長寿の木として有名なイチョウは恐竜時代の2億年前から地球上に存在すると言われています。
ギンコウ(イチョウ)はサプリでもあり、薬局で売られていたりしますよね。
脳の血液の流れを良くしてくれ、脳の血管も守ってくれます。
また耳鳴りやめまいなどの脳血管の神経障害にも有効です。
ただ、銀杏アレルギーのある人は気を付けた方がいいということです。
ギンナンには「ギンコール酸」が含まれており、アレルギー症状を引き起こすこともあるということです。
ゴツコーラ(セリ科)はインドでは長寿の薬として知られていて、和名は「ツボクサ」といいます。
アーユルヴェーダでも「最も重要な若返りのハーブ」とされていたり、「奇跡の不老不死薬」とも言われていたりします。
ゴツコーラはWHOでも重要な薬草として「21世紀の驚異的薬草」と発表されたほどです。
また別名が結構あります。
記憶力、注意力に効能があるそうです。
認知症予防のハーブティー
ギンコウ(イチョウ科): 新掲載 刺激 収れん 発汗 抗酸化
※子供への使用、MAO阻害薬(モノアミンオキシターゼ)と併用はしないでください。
ゴツコーラ(セリ科): 強壮 血行促進 解熱 免疫復活 洗浄 苦味消化促進 緩下 鎮痛 疲労軽減 むくみ軽減
※妊娠初期、肝臓病、高脂血症の人は使用しないように。
これらにローズマリーやレモングラスなどをブレンドして飲んでもおいしく役立ちます。
ローズマリーは、強い抗酸化作用があり、老化を防いで記憶力を高めてくれ、意識に働きかけます。
レモングラスは味を整えてくれます。
効き目があるからといって、飲みすぎないようにしてください。
同じものを飲みすぎないように、ブレンドを変えてみたり、飲むのをお休みしてみたりなどしてくださいね。
ギンコウのドライハーブは、イチョウの葉を集めて洗ったら、感想するだけなので簡単につくることができます。
ハーブティーの飲み方
1.ティーポットにハーブを入れたら、熱湯を注ぎます。
2.ふたを閉めて、葉は3分くらい、茎は5分ほど待ちます。
3.ティーカップに注ぎます。
アロマクラフトで香り玉つくりで香りを楽しむ
昼に嗅いだらシャッキリしていいもの、夜に香りを楽しんでリラックスするものと2つ作ってみました。
作り方はとっても簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。
粘土には色がないので、色をつけたい方は工夫してみてくださいね。
ビーズを埋め込んだり、キラキラをつけてみたり・・・・etc
<材料>
石粉粘土
精油 昼(ローズマリー・カンファー2滴+レモン1滴)
夜(真正ラベンダー2滴+オレンジスィート1滴)
<作り方>
1.石粉粘土に精油を加え、こねる
2.ちぎって丸める、または型抜きして形を作る
<使い方>
サシェ、ペンダント、皿に盛って飾る、など
終わりに
認知症は高齢になると、4人に1人がなるというデータもあります。
ぜひ、認知症の予防のためにもハーブを利用して、いつまでも元気でいましょう。
心地よい香りがこころと身体をリラックスさせ、気分良く毎日が過ごせますように!
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