近年、世界的にプラスチックの使用を辞めようとする動きがあります。
日本もそれに応じて、木製のストローを使うところも出てきました。
それにしても木製のストローとはどういうものなのでしょう?
どうやって作られるのでしょうか?
目次
来月導入の木のストロー
都内のホテルで2019年1月から導入されるという木のストロー。
西日本豪雨による被害にあった倒木を利用しているということです。
また今後は国内の間伐材が利用されていく予定です。
この木製のストローを考案し量産することが出来たたのは、住宅メーカーである「アキュラホーム」です。
こちらのストローは、ホテルで2019年1月より利用され、また住宅展示場でも利用される予定です。
木のストローの作り方 1
この都内で作られるというストローは、木材を厚さ0.15ミリに板状に削って、木の性質を利用して管状に巻き上げてあります。
プラスチック製より頑丈で、軽くて、使いやすいといいます。
そして木目もきれいです。
三重大学大学院で開発したストロー
三重大学大学院生物資源学研究科の研究室が「ウッドストロー」と名付けたストローを作りました。
木製で作られており、優れた木の製品だということで「ウッドデザイン賞2018」を受賞しました。
生態系に及ぼす影響を考え、プラスチック廃止の波の中、それに変わるものとして開発しました。
ここの研究室の木質分子素材制御学研究室の野中寛教授(45)が作りました。
この三重大学大学院では、環境に優しいものつくりを今後もやっていきたいとのことです。
木製のストローの作り方 2
木製のストローの大きさは、厚さ0.5ミリ、内径は5ミリのストローです。
木材は切るか削るかしかできないため、木材を粉にして、植物の繊維を粘土状にして成形します。
木を粉にすることで、これまでの木材の弱みを補うのです。
木製のストロー、ウッドストローは木の粉とその木由来のセルロースという木材を構成している主成分があります。
これに水を加えて練った粘土状の生地を型に入れます。
それを半日ほど乾燥させると完成です。
木製のストローの課題
三重大学大学院のこれからの課題は、生地をまっすぐにすることと、耐久性を高めることを目指しています。
この木製のストロー作りは、昨年の春から制作に取り組んでいるとのことです。
木製ストロー開発のきっかけ
紙袋にはプラスチックの取っ手が付いている物がありますね。
これをどうにかして、木製で作れないか、というある包装メーカーからの依頼が始まりだったのです。
そして昨年春から繊維を粘土状にして作る、ということに取り組んできたのです。
まとめ
木製のストローだけでなく、いろいろなものを使ってストローを作る取り組みがされています。
コーヒーのかすや竹、トウモロコシでもできます。
これから様々な製品が出てくることと思います。
注目していきたいですね。
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