寒さに弱い原因と冷えを感じる仕組みと対策

寒がっている女性

もうすぐ冬ですね。

寒くなります。

夏はあんなに暑いのにどうして冬は寒いんでしょう!

大きな宇宙から見たら、ほんのちょっぴり太陽からの距離が変わるだけなのに、どうしてこんなに違う世界にきたかのように違うんでしょうね。

そこにはちゃんとした理由があるのです。

その違いを感じられるからこそ人間なのです。

精密な感覚機能を持った生き物なのです。

その人間の神秘的な感覚に少しだけ迫って見ましょう。

そして寒さや冷えにどう対応したらいいのかということも考えて見ましょう。

スポンサーリンク

目次

暑い寒いはどこで感じるのか

冬支度のカップル

暑い寒いと感じるのはです。

目でとらえた光、舌でとらえた味、耳でとらえた音を脳がそれは何であるかと判断するのと一緒です。

小さいお子さんに美味しいものを食べたときに「どこが美味しいの?」と聞くと口を指差しますが、本当は誤りです。

美味しいと判断しているのは脳なのです。

正確には頭を指差さなければいけないのですね。

人間の皮膚の感じ方の仕組み

さて、暑い寒いだけではなく、触られた、押された、また痛さをも感知する感覚器が皮膚なのです。

味や音などは特定の部分、目や耳が感覚器となっていますが、皮膚はからだ全体を覆っている非常に大きな感覚器となりますね。

大きくてそして触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚、と幅広い種類の感覚をカバーしているのです。

皮膚が痛みを感じているときは、細胞が壊れたときに出てくるカリウムイオン等を感知しそれを痛みとして脳に伝えているのです。

暑さ寒さも実は一緒で、ある程度以上の暑さ寒さを感じると細胞からカリウムイオンなどが出されそれを感知して脳に伝達しているのです。

ふるえる人

第2の脳といわれる皮膚

実は脳と皮膚は元々ひとつのものなのです。

受精卵の外胚葉というところが一部は脳となり一部は皮膚となっていくのです。

つまり皮膚というのはからだ全体を覆っている厚さ1ミリ~1.5ミリそして面積約1.5平米の薄い脳と言えるのです。

皮膚を刺激するということは直接脳を刺激していることなのです。

味や匂いも重要ではありますが、直ちに生存を脅かされたりはしないでしょう。

しかし痛みや熱や冷たさというのはひょっとすると直ちに生命にかかわる可能性があります。

ですから第2の脳とも呼べる皮膚で全身を覆っているのです。

暑い寒いを敏感に感じとり脳に伝達して適切な対応をとるように促しているわけですね。

暑さ寒さをしっかりと感じとる必要があるのは哺乳類である人間は恒温動物だからです。

体温はおよそ36.5度前後に保っておかなければなりません。

極端に暑いまたは寒い外気に接し続けると異常をきたします。

特に低温状態にいると体の中での代謝が鈍くなり、筋肉や内臓を機能させられなくなります

そこで皮膚に確実にいち早く外気温がどの程度かを判断させ、寒いときには皮膚を厚い衣服で防護し放熱を防ぐようにするのです。

スポンサーリンク

冷えの原因

暖かくしている足元

しかし人間にはもうひとつの寒さがありますね。

それは寒さというよりも冷えです。

外気温の冷たさにも影響するのですが、体の特定の部分が我慢できないほど冷えてしまう。

いわゆる冷え性ですね。

これも原因は多少違いますが皮膚の細胞がカリウムイオンを出して神経が脳に寒さを伝達していることに変わりがありません。

そしてその一番の原因は血行不良です。

冷えや血行不良と筋肉の関係

普段でも心臓などの臓器がある上半身には優先的に血液が送られていますが、手足の先の方は後回しになっています。

さらにその手足の先の血行が不順になってしまうと血液の循環による体温調節がうまくいかず冷えたままになってしまいます。

心臓から送り出される血液はポンプの力で手足先まで届きますが逆方向、特に足先から心臓へは筋肉がポンプの役割を果たします。

運動不足あるいはダイエットなどで筋肉量が減っているとその血液の流れが滞ってしまうのです。

そうして発生する血行不良が冷えの原因です。

特に外気温が下がる冬に顕著ですが、夏の冷房の効いた室内でも同様のことは起こります。

冷えの改善には

この冷えの改善のためには運動による筋肉の増加、冷たい食品によって胃腸を冷やさないこと、体を締め付ける衣服で血液の流れを阻害しないことなどが必要になってきます。

筋肉量が増加しますと発熱体としての機能が増加するということになりますし、毛細血管も増えますから血流量も増えることになります。

胃腸が冷えますとまず胃腸を暖めるために血液がそこへ集中し手足の先へ送られる血液がますます減ってしまうのです。

寒さ対策

しょうが紅茶

いずれにしても寒いときは、保温性の高い機能性インナーを着たり、携帯用カイロを活用したりすることは有効だと思います。

摂取すべき食品としてはショウガがおすすめですね。

血行を良くし新陳代謝を向上させる効果があります。

寒さ対策に大変有効となります。

ニラ

その他、ニラはエネルギー代謝を促進するといわれているビタミンBが入っています。

ニラにはエネルギー循環をよくする働きもあります。

上手に体を温めてくれる食材を使って寒い冬を乗り切っていきましょう。

まとめ

寒さを感じる皮膚と脳の関係、そして血行不良が冷えを促進してしまうということをお分かりいただけたでしょうか。

暖かい服装で皮膚を覆い、血行を促進して体の内部を暖め寒さを乗りきって行きましょう。

またあの暑い夏は必ずやって来ますからご心配なく。

この冬を暖かく過ごすコツはどんな方法がある?衣服と環境

スポンサーリンク

 

関連コンテンツ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です