七夕の旧暦と歴史から見る七夕飾りの意味やお願いの仕方

七夕

笹に願い事を書いた短冊を吊るすようになりましたのは江戸時代からのようですね。

寺子屋という教育施設の普及により識字率が飛躍的に向上したのでした。

みんな読み書きができるようになったということです。

素晴らしいことですね。

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7月7日の七夕の日について

江戸時代は太陰太陽暦です。

現代の太陽暦とは少しというかかなり違いますよね。

現代の7月7日はまだ梅雨明け前であることが多く、七夕が晴天に恵まれるということは難しいのですね。

 

東京でこの日の夜が晴れる確率は25%程度のようですよ。

織姫と牽牛もなかなか会えないということになるのでしょうか。

 

今の暦と違って江戸時代の暦では、7月7日は現在の8月半ばにあたることが多いのです。

ということは、晴れの日が多かったと考えられるのです。

浮世絵から見る七夕

江戸時代の浮世絵師、鈴木春信は美しい七夕の作品を残しています。

細身で可憐、そして繊細な美人画を得意としていた浮世絵師でした。

 

若い男女が外廊下の柱に笹を一本くくりつけ、願い事を書いた短冊を飾ろうとしているのを描いています。

見つめ合う若いカップルはなんともいわくありげで妖艶なのですね。

 

女のほうは振袖を着飾っているのですが、男のほうはちょっとラフな感じです。

笹を柱に縛り付けているところの男がいて、女が「これも飾っとくれ」ってな感じで短冊を渡そうとしているかのようなんです。

笹にはひょうたんや色紙が飾られているようでした。

ひょうたん

七夕に竹を立てる風習のはじまり

その頃の江戸の町では、七夕に際し、七夕に際し7月6日の夕方から神様への目印として七夕に竹を立てるという風習が始まったのでした。

七夕が近づきますと、江戸の町には笹竹売りの売り口上の声が響いていたそうです。

江戸時代の七夕飾り

その時代の飾り物は、今と同じ短冊ももちろんありました。

その他にも美しい切り紙細工、紅白の長いひも状の紙、吹流し、ひょうたん、杯、そろばん、大福帳千両箱などもあったようです。

江戸時代の七夕の光景が浮世絵に多く残っています。

竹林

笹売りと共にひょうたん売りも町に出ていた様子もあります。

頭をまるめている子どものひょうたん売りが描かれていて、粋な姉さんにひょうたんを売っている浮世絵があるのですね。

勝川春章の作品です。

 

歌川広重も七夕の風景を描いていました。

「名所江戸百景 市中繁栄七夕祭」と題されています。

富士山を背景に江戸市中が描かれています。

家々の屋根の上に高々と笹竹が揺らめいている様子が見ることができます。

 

短冊、ひょうたん、すいか、大福帳などが見えますね。

このころは家や町ごとに様々な趣向を凝らした飾り物が作られていたそうです。

そして7日の夜には取り払われて、川や海に流されたのでした。

7月7日一日だけのお祭りなのでした。

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七夕飾りの短冊と陰陽五行説

さて、寺子屋の子どもたちは、手習い事の上達を祈願して、短冊に記し、笹竹に吊るしたのでした。

七夕の歌にありますように短冊には五色あるのです。

その五色とは青、赤、黄、白、黒です。

七夕飾り

これもまた中国の言い伝えであります陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)というものからきているのですね。

 

陰陽五行説といいますのは、この世の中の全てのものを陰と陽との働きによって説明する陰陽説と、万物の根源を木火土金水の5つの要素に求める五行説が結びついたものなのです。

陰陽説とは

陰と陽との働きとは、この世のものは全て単独で存在するのではなくて、陰と陽との相反する形で存在するのだということなのです。

相反するとは、男女、善悪、明暗、天地、吉凶といったかたちですね。

陰陽

五行説とは

五行説は木火土金水の5つの要素が循環することにより万物が生成されて自然界が成り立っているということなのでした。

 

たとえば、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生じる、というのが相生(そうじょう)という永遠の好循環を表すのです。

 

逆に、木は土から養分を吸い取り、土は水を吸い取り、水は火を消し去り、火は金(属)を溶かし、金(属)は木を切ってしまう、という相克(そうこく)という循環もあるのですね。

 

ちょっと難しい思想の話でしたが、それぞれの色がこの5つの要素を表しているということなのでした。

月

各色の意味

木が青、火が赤、土が黄、金が白、水が黒なのです。

但し実際は、黒の代わりにを使うことも多いようです。

黒はちょっと使いづらいということと、紫は高貴な色とされていることからですね。

人間の生き方からの意味

さらにこの五色には五行説からくる定義だけではなく人間の生き方を指し示す意味もあるのですよ。

 

青は礼です。

常に感謝の心を持って自分自身を磨き成長していこうということです。

 

赤は仁です。

人として常に正しい行いをし、前向きに生きていこうということなのですね。

 

黄は信です。

人を信頼しまた常に信頼されて生きていこうということですね。

また黄色には金運アップという意味もあるそうですよ。

 

白は義です。

損得ではなくて正しい道を選んで歩くことが大事なのですよ。

 

黒(紫)は智です。勤勉に励み、常に向上することを目指しましょう。

七夕の願い事

短冊には「乞巧奠(きっこうでん)」の風習から来るものでもありますから、技芸の向上、あるいは学力の向上、将来の夢といったことを書くのがふさわしいかもしれませんね。

 

もちろん「世界平和」とか「地球に愛を」とかいった壮大な望みを書いてもいいですけれど。

「おもちゃがほしい」とかいうことも小さなお子さんなら許されるでしょう。

願いが叶うように書くコツとは

願い事が叶う書き方というものがあるそうですよ。

 

それは「~になりますように」と書くのではなくて、「~になる」と断定した書き方をすることなのだそうです。

断言することによって、願いは叶うようになるのだそうです。

 

断言することで、その願いをかなえるために自分自身の行動が変わっていくのです。

自分で断言して、自分で未来を作り出していくということなのですね。

 

ですからお願いする内容も重要なのですよ。

自分も願いが叶うように一生懸命に頑張ります、ですから神様も何卒応援してくださいということを書くのです。

 

誕生日のプレゼントの希望ではなく、将来の自分の姿を思い描くことが必要なのですね。

 

そして誰が書いたのかが神様に分かるようにきちんと自分の名前を書いておきましょう。

神様もそこが分からないと応援しようがないのです。

住所を書いてもいいですよ。

 

そしてさらに願いの内容とふさわしい色を選んでください

先ほど紹介した5色のどの色に該当する願いでしょうか。

 

家族の健康を願うならば赤ですね。

周囲の人たちとの協調を願うならば黄色です。

学業成就のお願いならば黒(紫)となりますね。

 

心をこめてお願いしましょう。

まとめ

七夕の歴史を振り返ると、生き方や考え方がその行事にあるのがわかりますね。

その意味するところを知ると、改めて自分の中が正されるような気がします。

昔からの知恵というものを感じさせられます。

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