願い事を書いた短冊を笹にぶら下げて、お祝いをするという七夕まつり。
織姫と牽牛の伝説がよく知られていますよね。
しかしご存じですか、この伝説、ちょっとかわいそうな気がします。
そう思いませんか?
目次
お姫様の婿探し
天帝の娘にあたるお姫様がいました。
そのお姫様は、機織りの上手な働き者の織姫でした。
お年頃となった頃、お父さんである天帝はお婿さんを探すことにしたのです。
仕事に夢中で彼氏を作ったりする、なんて考えられない様子でしたから。
一方で、「牛飼いの牽牛」という評判になるほどの働き者の若者がいました。
仕事一筋の素晴らしいた若者です。
女になんか目もくれずに働いていたのでした。
天帝はこの若者が織姫のお婿さんに相応しいと考え、牽牛に織姫との結婚を持ちかけたわけです。
牽牛は身に余る光栄ですといい、その結婚を承諾したのでした。
お姫様と牽牛の結婚生活
結婚した二人はそれはそれは幸せでして、毎日仲良く過ごします。
一日中二人で楽しくお話ししていたのですね。
それまでの仕事に打ち込むだけの毎日と違い、大好きな人と一日中過ごしていられるのです。
人生ってこんなにステキなものだったんだってやっと気がついたって感じでしょうね。
夫婦仲がいい。
何の問題もないですよね。
これ以上のことはありません。
お姫様と牽牛の試練
ところが文句を言う人たちがいたのです。
二人で一日中お話ししていて仕事をしてくれないというのですよ。
織姫が機織りをしないので天界の皆さんの着るものがなくなってしまったというのです。
また牽牛が牛の世話をしないので、牛がみんな痩せてしまったというのです。
二人にしてみれば、仲良くしていただけだったのですが・・・。
二人は仲良く過ごしているだけなのですから、文句をいわれる筋合いなんて無いh。あずなんですが。
天帝の考え
ところがそれを聞いた天帝が怒ってしまいました。
仕事をしないなんてとんでもないというわけです。
怒った天帝は二人を天の川を挟んで離ればなれにし、会えないようにしてしまったのです。
かわいそうですね。
夫婦仲良くしていて何がいけないっていうのでしょうか。
離ればなれにされた二人は仕事をするかと思いきや、そうはなりませんでした。
会えない悲しみに一日中泣いているだけです。
仕事なんて手につきません。
一年に一度だけ会えるように
そこで見かねた天帝は、年に一日だけ会えることにしてやるから仕事をしなさいということにしたのです。
かわいそうなのは二人です。
年に一日だけでも会えるのならと一生懸命働くようになったのです。
そして毎年、7月7日にかささぎ(からす科の鳥)に乗って天の川を渡って二人は会えることとなったのでした。
まとめ
めでたしめでたしですか?
そんなことないですよね。
かわいそうな話しの気がしませんか。
年に一日会うために一生懸命働いているのです。
なんとか二人を説得して一緒に暮らせる世界へ連れ出してあげたいものですよ。
七夕については違った角度で記事にしたものもあります。
良かったら読んでみてくださいね。
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