七夕には七夕飾りをよく子どもたちは作ります。ですが、この七夕飾りのことを子どもたちにわかりやすく伝えるのはどう伝えたらいいのでしょう
七夕飾りの意味を子どもにわかりやすく伝えることを考えてみました。
目次
七夕の物語
七夕といいますのは、7月7日に天におります織姫様と彦星様が1年に1度だけ会えるという日をお祝いすることなんです。
天の川をはさんで、ふだんは遠く離れ離れに暮らしていらっしゃるお二人なのです。
それが、天の神様のお計らいによりまして、一年に一度だけ天の川をわたって会うことがことができるのです。
地上でもそれをお祝いして、またわたしたちの願いもかなえていただけますように、笹に願い事を書いた短冊をぶら下げました。
七夕の願い
織姫様はその名のとおり織物がたいへんお上手なのですよ。
天に暮らすみなさんのお着物を織っていらっしゃるのですね。
ですから古くは、女の子がお裁縫の上達をこの日に願ったものでした。
いまではお裁縫に限らず、お勉強ができるようになりますようにとか、習い事が上達しますようにとか、字をきれいに書けるようになりますようにとか、いろんなお願い事をするようになりました。
他にも、大人になったらなりたいものをお願いしてもいいでしょう。
お花屋さんになりたいとか、幼稚園の先生になりたいとか、サッカー選手になりたいとか、いろんなお願いをすることができますよ。
短冊にお願い事を
短冊にはお願い事を書くだけではなくて、自分の名前を書くことも忘れてはいけません。
神様がだれのお願いなのか分からなくなってしまいますからね。
お願い事をひとつだけはっきりと分かりやすく書いて、そして自分の名前も忘れずに書いてお願いをかなえていただけるようにしましょう。
真剣なお願いは必ず神様に届くものですよ。
七夕のお飾り
笹にはお願い事の短冊のほかにも飾り付けをしましょう。
折り鶴
折り紙で鶴を折り飾りましょう。
折り鶴です。
鶴は千年亀は万年といって、長生きすることができる生き物の代表なのですね。
それにあやかって私たちも長生きができますように鶴を飾るのですよ。
吹き流し
吹き流しを飾りましょう。
紙風船やくす玉に五色のテープを貼り付けて作ります。
これは織姫様がお使いになります織糸を表すものなのですよ。
織姫様のように織物が上手にできるようになりますようにというお願いなのです。
折り紙を輪にして、切れ込みをいれたものでもいいでしょう。
網飾り
網飾りも飾りましょう。
折り紙に切れ込みを入れまして、網のようにするのですね。
これはお魚をとる網を表すのです。大漁を願う、豊作を願うという意味があるのですよ。
食べ物に困らないようにということなのです。
お財布
お財布も飾ります。
折り紙を巾着の形に折って飾りましょう。
小さな本物のお財布を飾ってもいいですよ。
お金がたまりますようにということをお願いするのですね。
神衣・紙衣
神衣・紙衣(かみこ)というものも飾りますよ。
紙で作りましたお人形、または着物のことなのです。
裁縫が上達しますようにそして着る物に困ることがありませんようにというお願いなのですね。
お人形に災いを身代わりになってもらうという意味もあります。
これは神様にささげるものでもありますので、笹の上のほうに飾りましょう。
くずかご
くずかごを作りましょう。
折り紙でかごをつくるのです。
そこにこのいろんな飾り物をつくったときの紙くずを入れるのですね。
整理整頓、倹約の心を示すのです。
短冊
さて、お願いごとを書きます短冊には五色の色があるのですよ。
その色は青、赤、黄、白、黒(紫)です。
この色にはそれぞれ意味があります。
青は感謝の気持ちを表します。
赤は正しい行いを表します。
黄色は人とのつながりを示しています。
白は正直な心を示します。
黒(紫)は勉強に励む姿を現しているのですね。
みんな頑張りましょうね。
笹に飾りをつける
さて、こういった飾りを笹にぶら下げるのですが、笹を使うのはなぜでしょうか。
笹とは竹ですね。
竹は寒い冬にもまっすぐに成長を続ける、頑張り屋さんなのですよ。
それに習ってみなさんもつらいときでも一生懸命にがんばって生きていけますようにということを祈るためなのです。
七夕はなぜ7月7日?
七夕は7月7日の行事ですが、これは昔に使われていたこよみの日付なのです。
今のこよみになおしますと8月のまんなかあたりになるのですね。
ですから8月のそのころに七夕のお祝いをするということも珍しくありません。
夏休みの夜に天の川を見上げて、織姫様と彦星様を思い、お祝いしましょう。
願い事がかなうといいですね。
花火をしたりして楽しく過ごしてください。
七夕飾りの片付け
お祝いが終わりましたら、飾りつけは片付けましょう。
昔は川や海に流したのですが、今はそういうことはできません。
ご近所の神社で燃やしてくれるかもしれません。
そうでなければ、きちんとお礼をいって白い紙につつみ、少しの塩を振りかけて、燃えるごみとして出しましょう。
後片付けも大事なことですね。
まとめ
日本の伝統行事を大切にしていくためにも子どもに七夕の由縁のことを説明していきたいですね。
少しでも子どもの理解を助けられたら、うれしいですね。
★この記事を読んだ人はこちらも読んでいます↓
七夕の由来は中国の伝説から!なぜ願い事をするようになったのか?
コメントを残す