長野県の健康長寿日本一になっている一因が「寒天」をよく食べる生活であるとTV番組のジョブチューン(2017-6-3)で放映されていました。
では一体、寒天の何が健康にいいのでしょう?
目次
長野県民の寒天摂取効果
都道府県の平均寿命ランキング(平成22年厚生労働省発表)
1位 長野県80.88歳 長野県87.18歳
2位 滋賀県80.58歳 熊本県87.07歳
3位 福井県80.47歳 大分県87.02歳
平均寿命ランキングを見ると、男性も女性も1位が長野県になっています。
長野県は寒天の産地でもあります。
皆さん、気軽に寒天を毎日の生活の中に取り入れていました。
それがこの結果の一因になっていると指摘されています。
寒天の食物繊維の効果
食物繊維の王様と言っていいほどの寒天の食物繊維の豊富さが、長野県の健康長寿日本一になっている一因だ、と日本抗加齢医学会専門医である澤田彰史医師が指摘していました。
毎日食べることで、血糖値の改善や悪玉コレステロール値の改善などの効果が期待できるのです。
血糖値が上がると
血液内に流れているブドウ糖、これが、活動に必要なエネルギー源になります。
糖がエネルギーに変換されるのを代謝といいます。
この代謝のバランスがとれている時は、うまく代謝がまわっているのですが、ブドウ糖が多すぎると余ったブドウ糖をどうにかしようと別の物質が働きます。
これが「ソルビトール」というもので、この血管の細胞にとって有害なものとなってしまいます。
ブドウ糖が処理できるうちはいいのですが、処理できなくなるくらい増えすぎると、有害なものになってしまうのです。
それが血管の細胞を傷つけてしまうようになります。
血管の中のブドウ糖が多すぎることを「高血糖」「血糖値が高い」といいます。
血糖値が急上昇すると、糖尿病にもなりやすくなります。
また、血糖値が上がることで、体全体の老化も早まっていくのです。
糖分は血管を傷つけ、老化を早めます。
また、糖分はコラーゲンにくっつき、コラーゲンを壊します。
すると、皮膚のたるみの原因にもなります。
寒天はそれらの予防に良い効果がたくさんあるのです。
悪玉コレステロール
悪玉コレステロールは血管壁にたまると、動脈硬化、心疾患、脳血管障害などを引き起こします。
動脈硬化で血管が狭くなると、血液の流れが滞ります。
すると、循環が悪くなり、いろいろな生命にかかわるリスクを引き起こします。
ですが、寒天の食物繊維の働きで、こうした動脈硬化などの原因になる悪玉コレステロールも減少させます。
食物繊維の働き
番組内で名倉潤さんが、「以前、干し柿に食物繊維がすごく入っているって言ってたんですけど」と医師に問いかけました。
確かに干し柿にもたくさんの食物繊維が入っています。
ですが、澤田医師によると、寒天は干し柿よりも食物繊維がもっと多く入っていると言っていました。
食品100g当たり、ごぼうは5.7g、干し柿は14gなのに対して、寒天は74.1gも入っているんです!
1gの寒天で100倍の100ml以上の水分を吸収します。
水分をたくさん含んだ食物繊維を食べることが健康にいいのです。
なぜなら、大量に水分を含んだ寒天は、満腹感があるので、食べ過ぎを防いで、万病の元である肥満やメタボの防止効果が期待できるんです。
そして便のカサを増してさらに柔らかくするので、便秘解消にも効果があるのです。
寒天の健康効果のまとめ
1.肥満防止になる
2.便秘の解消
3.血糖値の急上昇を防ぐ
4.悪玉コレステロールを減少させる
寒天はどのくらい食べればいい?
寒天は一日どのくらい食べればいいのかというと、寒天を食べる量としては、一日2gで大丈夫です。
それは角寒天というタイプだと1本約8gなので、4分の1食べるといいと思います。
寒天はいろいろな料理に使える!
寒天は幅広い料理に使える万能食材で無味無臭であるうえ、扱いも簡単で、いろいろな食べ方ができます。
寒天の簡単で効果的な調理方法を紹介します。
◇ 寒天入りの具だくさん味噌汁
<材料>
角寒天 1/2本(4g)
だし汁 400cc
人参 25g
キャベツ 50g
えのき 50g
豆 腐 70g
味 噌 大さじ1強
・寒天は水に15分つけて戻す
・人参、キャベツ、えのき、豆腐をだし汁に入れて煮ます。
・具に火が通ったら、味噌を入れます。
・味噌汁ができたら、水につけて戻した寒天を手でちぎってほぐし、味噌汁の中にいれれば出来上がり!
な~んと簡単でしょう!
普通の味噌汁に水で戻した寒天をそのまま入れるだけです。
上はコーンスープです。
なんと、市販のコーンスープに水にひたした寒天をちぎって入れただけ。
手間なしで健康に役立ちます。
◇ 寒天入りご飯
<材料(2合分)>
米 2合
水 400cc
角寒天 1/2本(4g)
・上の分量でといたお米に角寒天を入れて、普通にご飯を炊きます。
寒天は無味無臭で熱に溶けるので、お米と一緒に炊けば、モチモチをした食感のご飯になります。
上の写真は寒天入りの玄米ごはんです。
玄米のパサパサ感が少なくなり、よりモッチリおいしくなりました。
まとめ
健康長寿のためには寒天を毎日の食卓に取り入れると効果的なことがわかったと思います。
ぜひ、寒天を生活の中に取り入れて健康生活はじめましょう。
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