この所、気になることがテレビで報道されています。
それは、「アニサキス」というものに渡辺直美さんもかかり、それは大変な痛みだったと激白しました。
アニサキスとはどういうものなのでしょうか?
どんな痛みを伴うのでしょうか?
目次
2018年は食中毒の原因1位
「アニサキス」に感染する人が食中毒の中で多いとのことです。
2018年は食中毒の原因として、アニサキスに感染した人が1位でした。
テレビ関係者の間でも経験した人が何人かいました。
南海キャンディーズ山里亮太さんも「アニサキス」にかかったことをツイッターで告白しています。
皆さん、耐えられない痛み、と訴えています。
「アニサキス」とはどんなものなのでしょうか?
またどんなことに注意すればいいのでしょうか?
かかったら、どうすればいいのでしょうか?
「アニサキス」とは?
「アニサキス」とは、主に魚介類に寄生する寄生虫なんです。
スーパーで売っている一般的な魚の中に寄生しています。
アジやサバやカツオ、イカ、サンマなどです。
特に増えているのが、カツオからの食中毒です。
なぜなら、カツオは生の刺し身で食べることが多いからです。
主に内臓に多く寄生していて、魚が古くなってくると、内蔵から身の方へ出て来ることが多いのです。
生食するものに「アニサキス」が寄生していて、そのまま食べてしまうと、人間のお腹に入って、お腹に食いつきます。
そうすると、激痛になるのです!
アニサキスの幼虫は2~3cmの大きさなので、肉眼でも見ることができます。
この幼虫が魚介類の内蔵の寄生して、胃や腸にもぐりこみます。
鮮度が落ちると魚の内蔵から筋肉の方へ移動したりします。
胃についたのを「胃アニサキス」、腸についたのを「腸アニサキス」と呼びます。
「アニサキス」の症状と発症までの時間
おわらいタレントの渡辺直美さんは、ツイッターで、「激痛が何時間も」と言っています。
NHKの関係者、渡辺さんは「激痛すぎてアラサー病院で泣きました。」とコメント。
同じくNHKの関係者、松川さんは「もう寝られなかった」と言っています。
松川さんは自分で釣ったゴマサバでの感染でした。
皆さん、耐えられない痛みだったようです。
「アニサキス症」は、寄生した魚を食べて、8時間以内に激しい腹痛、吐き気、嘔吐があることが多いのです。
「胃アニサキス症」は、2~8時間で発症することが多いです。
「腸アニサキス症」は、数時間~数日と発症には幅があります。
「アニサキス」食中毒にかかった時の治療は?
まず、消化器が専門の病院で診察してもらうことが必要になります。
検査・診断をしてもらってから、治療になります。
アニサキス症の診断は、胃カメラで行うので、胃カメラができる病院に限ります。
診断を正確にするために他の検査も行われることもあります。
「胃アニサキス症」は、頭を胃壁に突っ込んでいたりするので、寄生虫をつまんで取り除くことになります。
これは内視鏡で行われます。
「腸アニサキス症」は、対処療法になります。
「腸アニサキス症」は内視鏡で見つけるのが難しく、エックス線や超音波検査になります。
アニサキスは人体の中では、長くても5日~1週間ほどしか生きることができないため、死滅するのを待つ、ということになります
「腸アニサキス症」は重大な病気を引き起こす可能性があるので、慎重に対処し、保存療法になります。
薬物などを使うこともあります。
「アニサキス」食中毒を防ぐために
温度での処理
「アニサキス」は熱に弱いのです。
ですから、加熱処理が一番です。
加熱時間は、60度では1分ほどの加熱時間が必要になります。
もっと高いと確実です。
高温処理が一番ですね。
また、冷凍処理という手もあります。
◆加熱してください。(60℃では1分、70℃以上で瞬時に死滅します。)
◆冷凍してください。 (-20℃で24時間以上冷凍すると感染性が失われます。)
◆新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除いてください。
◆魚の内臓を生で提供しないでください。
◆目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
※一般的な料理で使う程度の食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。厚生労働省
食べるとき
また、魚の内蔵は生で食べないようにします。
魚の内臓は魚が新鮮なうちに、速やかに取り除きましょう。
また、刺し身などの場合は、目視でよく確認するようにしましょう。
特に天然物の魚は要注意です。
天然の魚は自然界の餌を食べているので、リスクが高いのです。
却って、養殖の魚の方がリスクは低いといえます。
養殖の魚の餌は管理されているとことが多いからです。
特にノルウエー産の養殖サーモンは、餌を厳しく管理しているそうで、生サーモンでも大丈夫だそうです。
アニサキス食中毒にならないための心がけとしては、魚の身を細かく切ったりすると良いのです。
これは、1口30回以上、よく噛んで食べることと共通します。
なぜなら、幼虫を細かくしてしまうということは、死んでしまうということだからです。
また、たくさん食べたりすると、中に幼虫がいるのがわからず、食べてしまう率が高くなりますね。
アニサキスの食中毒は増加傾向
国立感染症研究所の推計によると、患者数は年間7,000人以上にものぼります。
特に最近は、アニサキスの食中毒は増加傾向にあります。
流通が発達して、産地から鮮度のいいものが運ばれるようになったからです。
鮮度がいいということで、生で食べることが多くなりました。
新鮮だからといって、生でいただかないで、加熱することが大事です。
しっかり焼いていただくこと、加熱を十分にすることが大事になります。
まとめ
「アニサキス」の幼虫が原因の、身近な食中毒だということがわかってきました。
魚は体にいいと思っていましたが、気をつけないといけないこともあるのですね。
激痛に襲われるというアニサキス。
体内で数日でアニサキスは死ぬとわかっていても、その痛さからすぐに除去しないわけにはいきません。
普通の胃腸薬では痛みを止められません。
また、アニサキス症のアレルギーもあるということです。
噛まれただけでなく、アレルギーを起こしていても、激しい腹痛などを引き起こすのだそうです。
アレルギーは、痛みのほか、蕁麻疹やショックも引き起こします。
そういうこともあるので、この病気かも、と思った時は受診して検査してもらいましょう。
ただし、ちゃんと胃カメラを行えるところで診てもらいましょう。
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