文部科学省は昨年12月に「平成28年度学校保健統計調査」を発表しました。
それによると視力が昭和54年の調査と比べて、視力が1.0に満たなかった子供(小学生と中学生)の割合が最も高くなったということです。
近視のお子さんが増えてきて、お母さんの心配も一層増えました。
近視の原因はどうやらスマホやゲームだけではなさそうです。
本日のあさイチでの放映で知ったのですが、太陽の光の中の色で紫色の「バイオレット光」というのがあるそうです。
これが慶應義塾大教授の坪田一男さんらの研究で、「バイオレット光」は近視になる進行を遅らせる効果があることがあきらかになったということです。
目次
バイオレット光(バイオレットライト)
NHKのあさイチでは、この「バイオレット光」を「バイオレットライト」と呼んでいました。
あさイチの番組では慶應義塾大学教授の坪田一男教授も出演していて、この発見は世界でも注目されているものだということです。
目の悩みを感じている人は多いので、この研究はとても意義あるものですよね。
慶應義塾大学医学部では、ヒヨコを使って研究し、360-400 nmの光(以下、バイオレット光)というのがあり、これが近視進行を抑制するということを世界で初めて発見したということです。
これまでも屋外の環境が近視の進行を遅らせるのではないかと指摘されていたのですが、屋外の環境の何が近視の抑制につながっているのかがわからなかったのが明らかになったのです。
バイオレット光(バイオレットライト)はどのくらいの効果か
バイオレット光は臨床研究によると、バイオレット光を通さないコンタクトレンズやメガネを装着していると、近視が進行するのだそうです。
しかし、バイオレット光を通すレンズだと通さないレンズより20%抑制されるそうです。
(NHKあさイチから 13~18歳の近視の子供147人の調査)
それでも、番組ではメガネをかけていても外の光が隙間から少しは入ってくると言っていました。
私達の日常使用しているLEDや蛍光灯などの照明にはバイオレット光がほとんど含まれていないということです。
また窓ガラスなども通さないということです。
現代社会では子供も大人も屋外で過ごすことが少なくなっているので、近視の人が増えているのです。
バイオレット光(バイオレットライト)で近視の進行を遅らせるには?
それではどうしたらいいのかというと、一番いいのは外で一日2時間過ごすことだそうです。
2時間という時間はかなり長いです。
今の子供立ちの平日の外での遊びやスポーツの時間というのは、統計によると小学生で40.7分。
中学生で17.1分。
高校生になると、10.8分です。
いかに私達が自然から遠くなっているかを思い知らされます。
そして歩く時も下を向いてではなく、なるべく上を向いて歩きましょうということです。
外で過ごすことができない時は窓ガラスを開けておきましょうと話されていました。
窓から光が入ってきて、反射するので効果があるということでした。
医療用には最新式の卓上ライトや特殊メガネがあります。
(これは一般には売られていません)
これらはバイオレット光を透過させたり、バイオレット光を出したりするものです。
これで治療したらどうだろうと研究中なのです。
これからのバイオレット光(バイオレットライト)の研究に期待!
バイオレット光を通す材質に変えていったりすることによって、近視に困っている人たちを救いたいということです。
近視の研究はまだ始まったばかりです。
今、本格実用化に向けて研究開発が進んでいるようです。
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