豪徳寺の招き猫は神さまのお使い!ご利益に奉納しよう

招き猫

徳川家康の信頼厚い武将でありました井伊直孝が猫により境内に招き入れられました。

そのとき、雷雨を避けて住職と貴重な話ができましたことから、後にこの寺を井伊家の菩提寺にしたのでした。

その猫が招き猫の発祥であるとされているのです。

そしてそのお寺が現在の豪徳寺なのです。

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目次

大谿山 豪徳寺

大谿山豪徳寺 (だいけいざん ごうとくじ)

【所在地】東京都世田谷区豪徳寺2-24-7

【アクセス】
・小田急線豪徳寺駅から徒歩約10分
・東急世田谷線宮の坂駅から徒歩約5分

【宗 派】曹洞宗
【本 尊】釈迦如来
【創 建】1480年
【開 基】吉良政忠

豪徳寺の由縁

室町時代、奥州吉良氏に世田谷郷が与えられ、世田谷城を建てて居所としていたのでした。

その城の主要部分を1480年頃に弘徳院という臨済宗の寺院としたのでした。

豪徳寺 本殿

1584年からは泉岳寺の宗関禅師により曹洞宗に転じたのです。

 

そして徳川幕府の時代になり世田谷を領地としていた井伊直孝が、1633年に井伊家の菩提寺として伽藍を創建し、直孝の死後はその戒名から寺号を豪徳寺と改めました。

 

1677年には直孝の娘の掃雲院が仏殿を建立し父直孝の菩提を弔ったのでした。

仏殿の木像五軆は仏師松雲元慶によるものです。

 

釈迦如来像、阿弥陀如来像、弥勒菩薩像、達磨大師像、大権修利菩薩像です。

仏殿と五軆の木像は世田谷区の有形文化財に指定されています。

豪徳寺 仏殿前香炉

梵鐘は鋳物師の藤原正次により1679年に造られました。

世田谷区の中では最古のものであり、こちらも世田谷区の有形文化財に指定されています。

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豪徳寺の招き猫

招猫殿がありまして招猫観音が祀られています。

正式には招福観世音菩薩といいます。

 

また招き猫のことを当寺では招福猫児(まねぎねこ)と称しており、菩薩様の眷属(神の使いのもの)なのです。

招き猫

招猫殿の横には、大願成就のお礼に招福猫児が奉納されていてその数はなんともおびただしいのでした。

奉納用の招福猫児は小さいサイズで300円から、一番大きいものは5000円ということになっているようです。

井伊家の墓所

井伊家の菩提寺ですから、井伊直孝をはじめとして代々の墓があります。

幕末に桜田門外の変にて刺殺された、大老井伊直弼の墓もありそれは東京都の史跡に指定されています。

井伊直弼

井伊家は、家康の直属の家臣となった直政は関ヶ原の合戦の勝利に貢献し、その嫡男であった直孝もまた大坂冬の陣、夏の陣にて功績をあげ、徳川幕府の有数の譜代大名となったのでした。

 

彦根藩主でもありました。

江戸幕府においては常に江戸城内で将軍に近侍し、老中あるいは大老として日本の政治を支配していたのでした。

 

井伊家の墓所にはそれらの人々の墓が整然と並んでいます。

歴代の彦根藩主のみならず、その正室、側室のお墓もあります。

 

また直孝の長女掃雲院の墓もあります。

井伊家の墓所はこの豪徳寺のほかにも、滋賀県彦根市の清涼寺、滋賀県東近江市の永源寺にもあります。

 

これら三ヶ所の井伊家の墓所は江戸時代の貴重な史料であることから、2008年に彦根藩主井伊家墓所として国史跡に指定されています。

 

大老井伊直弼の墓のすぐ後ろに、井伊家以外の人の碑があります。

桜田門外の変に際して、大老井伊直弼を守ろうと最後まで奮闘し犠牲となった人たちを弔う碑なのです。

碑の裏側に8人の名前が刻まれています。

豪徳寺へのアクセス

暑い最中にお参りされるのでしたら、東急世田谷線宮の坂駅から行かれることをおすすめします。

近いですから。

 

小田急線豪徳寺駅からでもそれほど遠いわけではありませんが、夏は10分以上歩くと汗だくになってしまいますからね。

 

新宿からですと京王線に乗り、下高井戸駅で東急世田谷線に乗り換えできます。

小田急線からは豪徳寺駅で降りて、東急世田谷線山下駅に向ってください。

渋谷からは東急田園都市線に乗りまして、三軒茶屋駅にて世田谷線に乗り換えです。

どちらも25分ほどです。

 

宮の坂駅からは踏み切りを渡り5分ほどで豪徳寺山門に着くことができます。

山門の偏額には「碧雲閣」と記されています。

豪徳寺山門

一礼し手を合わせて中へ進みましょう。

真っ直ぐに仏殿まで進んでください。

 

約350年前に建てられた仏殿にお参りしましょう。

仏殿の屋根には井伊家の家紋の井桁紋が施されています。

 

また仏殿の手前にあります香炉には井伊家のもうひとつの家紋、丸に橘が記されているのでした。

 

さらに進みますと法堂があります。

本堂ですね。

 

しっかり手を合わせてお参りしてください。

 

その右手には寺務所があり、招福猫が販売されています。

招き猫

また御朱印もこちらでいただけます。

釈迦如来と記された御朱印です。

豪徳寺の御朱印

仏殿から左にいきますと、招福殿があります。

数えきれない招き猫がいますよ。

みんな右手を挙げ小判は持っていません。

 

さらに進みますと井伊家の墓所となります。

またその右側にはさらに広く墓地があるのです。

芸術家、バイクレーサー、思想家などいろんな人たちの墓所となっています。

まとめ

招き猫に癒されて、そして幕末から戦国時代にまで思いを馳せてお参りしましょう。

桜田門外の変、安政の大獄、日米修交通商条約、尊皇攘夷、水戸浪士、吉田松陰などなどの大老井伊直弼を取り巻くことばの数々。

さらに初代そして二代目の彦根藩主であった直政、直孝の時代のこと。

世田谷の住宅地の中の静かな境内でいろんなことを考えさせられるのでした。

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