多肉植物の種類や育て方は!観賞用の彩りの花にいいものは?

多肉植物寄せ植え

最近よく花屋さんやおしゃれな雑貨が置いてあるお店、あるいは100円ショップでも多肉植物が売られているのが目に入ります。

かわいい感じに寄せ植えがしてあるものもありますね。

とても人気が出てきているのです。

多肉植物について知っていきましょう。

まずはじめによく見かける彩りのいい花を紹介します。

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目次

彩りの花にポーチュラカが人気

何かの都合で帰宅が遅れ、夏の気温の高い最中に、庭の植物に水をあげられないことがあります。

コリウスや帝王貝細工など、熱い中でも頑張ってくれているのですが、保水力が弱く、葉がしおれてしまっています。

早く帰って水をやらないと。

 

でもその中で、水をあげられないことがあったとしても、しっかりと葉と茎に水をためて、直径2cmほどの小さな、赤や黄色やピンクやオレンジ、そして白の可憐な花を咲かせてくれているのが、多肉植物のひとつであるポーチュラカです。

 

ポーチュラカ

夏の庭には欠かせません。

小さな花にぐっと顔を近づけて、感謝の気持ちを込めて眺めています。

 

ただ、このポーチュラカ、実は貴婦人なのです。

品種にもよるのですけれど、晴れた日のお昼過ぎくらいまでしか咲いていません

雨の日には咲きません。

 

せっかく会えたのに、お昼になったら、「では、ごきげんよう。」といって帰ってしまうのです。

約束をしていても、雨ですと、会いにきてもらえません

そんな可愛らしくてそしてちょっと冷たいポーチュラカですが、植物学講座的なお話しをしますと、

【学名】Portulaca
【和名】ハナスベリヒユ
【科名/属名】スベリヒユ科/スベリヒユ属(ポーチュラカ属)

となります。

 

このスベリヒユ科といいますのが、多肉植物のグループのひとつなのです。

多肉植物はほかにもいろいろありますよ。

ご紹介しましょう。

多肉植物とは

多肉植物

葉、茎そして根の表面がクチクラという丈夫な膜で覆われ、中の水分の蒸発を防ぐことができるのです。

クチクラはを主成分としているのだそうです。

 

日中は葉の気孔を閉じており、夜間に光合成を行うのが特徴なのです(CAM型光合成)。

日中に気孔を開けないことで水分の蒸発を防ぐのです。

もともと、砂漠や塩分濃度の高い土地に生育したものであり、世界中のいろいろなところが原産国となっています。

サボテン科

多肉植物の代表です。

アメリカ大陸が原産地です。

ベンケイソウ科

カネノナルキ(金のなる木)が有名ですね。

多肉質の葉や茎に水分を貯蔵しています。

多くが常緑の多年草です。

ハマミズナ科

多くが南アフリカ原産で、ハナギクソウ、マツバギク、リトプスなど多くの種類があります。

トウダイグサ科

熱帯地方原産で、サボテンに似たものもあります。

葉が退化して、茎が多肉となっています。

スベリヒユ科

ポーチュラカの他にも、スベリヒユ、ハナスベリヒユ、マツバボタンなどがあります。

ススキノキ科

このうちのツルボラン亜科のアロエが有名ですね。

500種以上あるそうですよ。

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多肉植物の観賞用栽培

ぷっくらした葉の多肉植物を小さめの鉢に入れて栽培し、室内での観賞用にするというのが流行しています。

多肉植物

おすすめ品種

・ベンケイソウ科セダム属 虹の玉

ぶどうの房を見ているようで飽きません。

緑色、紅葉するもの、班の入ったものと種類も豊富です。

春秋型です。

・ベンケイソウ科グラプトぺタルム属 おぼろ月

バラの花を広げたような豪華な葉付きです。

淡い色合いがなんともいえません。

夏型です。

・ツルボラン亜科ハオルチア属 シンビフォルミス

透明感のある葉が人気です。

瑞々しい緑色を絶やしません。

春秋型です。

・ベンケイソウ科クラッスラ属 カネノナルキ

大変丈夫で、ほったらかしにしても大丈夫なところがいいですね。

初心者向きです。

夏型です。

・ベンケイソウ科クラッスラ属 玉稚児

芋虫が上に上っていくような形です。

冬型です。

・ススキノキ科アロエ族 千代田錦

剣先の緑の葉に白の班が入っていて見ごたえのある外観です。

乾燥にも低温にも強いところが魅力です。

夏型です。

・サボテン科ブラジリカクタス属 雪晃

丸い姿に白い細かなとげが特徴です。

赤や黄色の花を咲かせます。

多肉植物の育て方

底に穴の開いた鉢に、園芸用の軽石を底に敷いてください。

水はけのよさが大事です。

 

土は「多肉植物用の土」が販売されていますからそれを使うのが簡単です。

園芸用の土に赤玉小粒を混ぜたものでも大丈夫です。

多肉植物

日当たりのいい場所に置いてください。

水は鉢の土が乾いていたらあげてください。

 

多肉植物を枯らしてしまうのはほとんどが水のやりすぎです。

土の表面を指で触って完全に乾燥していたら水をたっぷりあげましょう。

根元に静かに水を注いでいきます。

 

鉢の底の穴から水が出るまであげてください。

受け皿の水はすぐに捨てましょう。

多肉植物は葉や茎に水を貯蔵しますから、常に土が湿っている必要はありません。

肥料は与えなくても大丈夫です。

多肉植物の増やし方

葉ざし、挿し木などで増やすことはできますが、失敗することも多いです。

上手くいかなかったとしてもがっかりしないで下さい。

ホームセンターで小さめのを買ってきて、育てていくのを楽しみましょう。

多肉植物の夏型・冬型・春秋型

季節により生育状態がかわります。

それぞれのタイプに合わせたお世話をしましょう。

夏型

夏は月3回の水やりを。

冬はほとんど必要ありません。

春秋は完全に乾いていたら水をあげます。

夏型とはいえ暑さがひどくならないようにあまり日差しに当てすぎないように。

冬型

夏は休眠しています。

水はいりません。

冬に成長します。

月に3から4回水をあげましょう

 

冬型とはいえ5℃を下回ると枯れる可能性があります。

また夏も20℃以上にならないように注意してください。

春秋型

春と秋に生育し、夏と冬は休眠です。

生育期には水を必要としますが、休眠期は必要ありません。

まとめ

手のかからない多肉植物ですが、そうはいってもきちんとお世話をしましょう。

丹精込めるという言葉があります。

 

どんな植物でも丹精込めたお世話をしますと期待にこたえてくれます。

そうでなければ枯れることもあります。

 

丹精込めるとは、うわべだけではなく心から何かのために手間をかけ願い育てていくことです。

しっかりと育った植物や花を見たときに、専門家は「丹精込めたのですね。」とおっしゃいます。

最高の褒め言葉なのです。

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