11月の酉の日には各地で酉の市が開かれています。
東京都内でも30ヵ所以上で行われます。
2019年、平成最後の酉の市は11月8日(金)、11月20日(水)の二の酉までとなります。
目次
浅草鷲神社と鷲在山長国寺
そのなかでも最も賑わいを見せますのが、浅草、鷲神社の酉の市、そしてそのお隣の長国寺の酉の市です。
「神様と仏様の酉の市」とされ、大変縁起がいいのです。
境内にはそれはそれは豪華なものから小さくてかわいらしいものまで、多種多様な熊手がところ狭しと並べられます。
500店を超える屋台も出店しています。
ご家族の幸福祈願、そして商売繁盛を願う大勢の参拝客であふれます。
詳細をご紹介します。
浅草酉の市開催日程
<2019年>
11月8日(金)
11月20日(水)
いずれも0時から翌日0時までとなります。
浅草酉の市アクセス
浅草鷲神社(あさくさおおとりじんじゃ) 東京都台東区千束3丁目19
鷲在山長国寺(じゅざいざんちょうこくじ) 東京都台東区千束3丁目18
・東京メトロ日比谷線 入谷駅・三ノ輪駅から徒歩約5分
・都営地下鉄大江戸線 浅草駅から徒歩約10分
・JR鶯谷駅から徒歩約10分
浅草酉の市の参拝について
浅草鷲神社へ駅から歩く
浅草鷲神社(あさくさおおとりじんじゃ)の酉の市の日は時間帯にもよりますが、大変な人出となっています。
どこを見て何をすればいいのかわからなくなってしまいます。
どうすればいいのでしょうか。
最寄り駅のひとつ東京メトロ日比谷線を三ノ輪駅で降ります。
国際通りを南へ歩きましょう。
通り沿いにはすでに屋台が並んでいます。
どのお祭りにも見られる、わたあめ、焼きそば、クレープなどなどです。
お好きなものがあるならばゆっくりとながめて気息を整えてください。
鷲神社の参道へ
鷲神社と標示されている信号を過ぎると左手に鷲神社の参道があります。
いよいよ酉の市のそのものへ近づきます。
境内に入ってすぐのところに、縁起ものを売っている出店があります。
まず「頭の芋」です。
八頭とも呼ばれます。
里芋なのですが、出世すること子宝に恵まれることによいといわれています。
次に「切山椒(きりざんしょう)」です。
お米の粉である上新粉に山椒を練り込んで砂糖で味付けしたお菓子です。
山椒は古くから日本で採れる有益な香辛料であり、甘みを着けて江戸時代から参拝のお土産として大人気でした。
袋に描かれているおかめや熊手の絵もお土産向きなのです。
鷲神社の本殿
さて本殿前にて参拝し、そしていよいよ熊手を見ましょう。
そして買ってみましょう。
値段は大きさや飾りの内容により様々です。
熊手の買い方
はじめて買うのであれば小さくて安いものでいいそうです。
そして年々大きなものにしていくというものなのだそうです。
いろいろありすぎて目移りしてしまいますが、予算を決めてそのなかで気に入ったものを買いましょう。
このとき売り手との駆け引きで値切ることが重要だとされていますが、こだわる必要はありません。
「負けてくださいよ」といえば多少負けてくれます。
そういうことになっていますから。
そして「ありがとう」といって最初の定価通りに支払います。
負けてもらった分はご祝儀としてお店の人に差し上げるのです。
差し上げた分はいずれ熊手が福としてかき集めてくれますよ。
心付けはそのようにして循環していくものなのです。
鷲神社の酉の市の由縁
この鷲神社の酉の市は江戸時代から大変な賑わいを見せていたのですが、その理由のひとつとして、お隣に当時の遊郭、新吉原があったことをあげる人もいます。
実際にこの酉の市のときは吉原としても書き入れ時としていたようです。
吉原は場所柄お堀で外界と遮断され大門といわれるところだけで出入りができました。
鷲神社または長国寺とは目と鼻の先にありながらも田圃(たんぼ)とお堀で遮断されているためかなり大回りしなければたどり着くことができませんでした。
今の地図でいいますと、一旦国際通りに出てから再び明治通りへ向かいそして現在の吉原大門交差点辺りまで進むということになっていたのです。
それでは書き入れ時にあまりにも不便ということで、西側のお堀に橋を架けて、お客を呼び込んだのでした。
さらに明治時代に入りますと、遊女を酉の市の日に参詣させて客引きをさせたということもあったと伝えられています。
鷲在山長国寺へ
鷲在山長国寺(じゅざいざんちょうこくじ)と読みます。
長国寺は長く鷲神社の別当寺でしたから一体のものとして酉の市も行われていました。
明治以後の神仏分離により長国寺独自の酉の市となっています。
先ずは鷲妙見大菩薩を安置する厨子(ずし)の扉を開く、ご開帳の法要を行います。
午前0時に始まります。
※厨子(ずし)とは扉が2枚になっている開き戸のことです。
長国寺本堂へ
本堂前に集まったの大勢の参拝客の前で、開運招福の大祈祷の後、熊手商の音頭で開運手締めがなされ、酉の市の開始となります。
そしてご開帳の間は、ご祈祷が終日続きます。
ご祈祷のあとは、参詣者には開運のお札が授けられ、縁起物の赤飯と煮しめが振る舞われます。
ご祈祷に加わらなくても、運を開いて福を呼び込む、江戸時代から続きます守り熊手、「かっこめ熊手守り」、を授与していただきましょう。
まとめ
東京の酉の市では浅草以外にも、新宿花園神社、府中大國魂神社が有名ですね。
花園神社は場所柄歌舞伎町などの繁華街の関係の方々が多く参拝するようです。
見世物小屋もありますよ。
大國魂神社ではお神楽が奉納されます。
こちらも行ってみたいですね。
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