サントリー美術館で開催!京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―

醍醐寺 三宝院門

サントリー美術館で開催されています、展覧会『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』。

醍醐寺は874年に理源大師聖宝により開山されました、真言宗醍醐派総本山です。

1996年に世界文化遺産に登録されています。

 

京都市伏見区にありますその広大な境内には、国宝や重要文化財となっている建築、絵画、彫刻、工芸品が数多くあるのです。

今回の展覧会の内容をご紹介しますとともに、醍醐寺の真髄に触れてみたいと思います。

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目次

「京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―」展

【会 期】2018年9月19日(水)~11月11日(日)
【会 場】サントリー美術館

【所在地】東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
【開館時間】10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※9月23日(日・祝)、10月7日(日)は20時まで開館
入館は閉館の30分前まで
【休館日】火曜日
※11月6日は18時まで開館
【入館料】
一般 1500円
大学・高校生 1000円
中学生以下無料

【アクセス】
・都営地下鉄 大江戸線 六本木駅 出口8より直結
・東京メトロ 日比谷線 六本木駅 地下通路にて直結
・東京メトロ 千代田線 乃木坂駅 出口3より徒歩約3分

九州国立博物館でも開催

この展覧会は、2019年1月29日から3月24日にて、九州国立博物館(福岡県太宰府市石坂4-7-2)にても行なわれる予定です。

京都・醍醐寺の真言密教

遣唐使、空海は、中国にて密教を体得し、日本にてそれを体系化した真言宗として弟子たちに教えたのです。

醍醐寺の開祖、聖宝は空海の弟、真雅の弟子で、宇多天皇の信頼厚く、真言宗の僧の最高位である東寺長者となりまた宮中における僧正の位も得たのでした。

 

今回の展覧会におきましては、大日如来、曼荼羅、即身成仏、といった真言密教を現す貴重な事物が展示されています。

 

また、それぞれの時代の権力者との関わりを示すものも展示されます。

醍醐寺は、関白豊臣秀吉の「醍醐の花見」が行なわれた場所としてもよく知られています。

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京都・醍醐寺の展示内容

開祖:聖宝(しょうぼう)

醍醐味の水が湧き出るという、笠取山にて観音菩薩像を安置し、醍醐寺の始まりとしました。

醍醐とは乳製品を意味します。

 

理源聖宝大師坐像 (1674年作 吉野右京作)

醍醐寺縁起 (江戸時代作 国宝)

上の他、真言密教を修得のための数々の仏像や絵画が安置されています。

 

薬師如来像 (平安時代作 国宝)

如意輪観音坐像 (平安時代作 重要文化財)

不動明王図像 (1282年作 信海筆 重要文化財)

五大尊像 大威徳明王、軍荼利明王、不動明王、降三世明王、金剛夜叉明王 (鎌倉時代作 国宝)

五大明王像 大威徳明王、軍荼利明王、不動明王、降三世明王、金剛夜叉明王 (平安時代作 重要文化財)

 

天長印信 後醍醐天皇筆 (1339年作 国宝)

後醍醐天皇が自ら書かれた印信、秘法伝授の証明書の写本。

 

理趣経 足利尊氏筆 (1357年作 重要文化財)

正式名称は密教経典「般若波羅蜜多理趣百五十頌」、真言宗の常用経典。

醍醐寺座主であった賢俊の供養のために尊氏が自筆したもの。

 

醍醐花見短冊 (1598年作 重要文化財)

1598年、豊臣秀吉が醍醐寺に1300人を集めて催した花見の宴「醍醐の花見」にて詠まれた和歌の短冊。

この宴はその時の醍醐寺座主義演の尽力により実現したものです。

 

扇面散図屏風 俵屋宗達筆 (江戸時代作 重要文化財)

せんめんちらしびょうぶ

扇のそれぞれに描かれた絵が価値あるものです。

「京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―」展混雑

やはり休日の昼前後は多少混んでいるものの、それほどではありません。

とくに午後はゆっくり見れる時間帯が多いようです。

ゆっくり家を出て、午後に鑑賞というのがおすすめです。

京都醍醐寺とは

【所在地】京都府京都市伏見区醍醐東大路町22

京都市の南東、醍醐山(笠取山)が寺域となっています。

【アクセス】
京都市営地下鉄東西線醍醐駅 2番出口より徒歩約10分

京都駅、山科駅、四条河原町などからバスがあります。

「醍醐寺」あるいは「醍醐寺前」バス停下車すぐです。

威厳ある「総門」から境内に入ります。

しばらく行きますと、左手に「三宝院受付」がありますので、拝観料を納めます。

京都醍醐寺境内

【拝観料】
大人 通常期800円 春・秋期1500円
中・高校生 通常期600円 春・秋期1000円
春・秋期 3月20日~5月15日、10月15日~12月10日

受付からさらに進みますと、左手に「三宝院唐門(国宝)」があります。

中にあります「三宝院表書院(国宝)」「三宝院殿堂(重要文化財)」も見学でき、また三宝院庭園の美しさも堪能できます。

京都醍醐寺でのご朱印

三宝院では「慈氏殿」(弥勒菩薩)と書かれた御朱印をいただけます。

 

その先には、西大門(仁王門)がありその脇に「木造金剛力士立像(重要文化財)」があります。

 

仁王門の右先には「清滝宮本殿(重要文化財)」があり、こちらにはご本尊として、准胝観音、如意輪観音が祀られています。

 

清竜宮を出ますと、「五重塔(国宝)」そして「金銅(国宝)」を見ることができます。

金銅のご本尊は薬師如来です。

修行の場上醍醐

さらに先を行きますと、祖師堂、弁天堂、観音堂とあり、さらに山を登ると、上醍醐と呼ばれる修行の場へと続きます。

上醍醐にては、「清竜宮拝殿(国宝)」、「清竜宮本殿(重要文化財)」、「薬師堂(国宝)」、「如意輪堂(重要文化財)」、「開山堂(重要文化財)」にお参りしましょう。

観音堂での4種のご朱印

観音堂では4種の御朱印をいただけます。

醍醐寺ご本尊 「薬師如来」

西国三十三所観音霊場 第十一番 「根本准胝堂」

近畿三十六不動 第二十三番 「五大力尊」

役行者霊蹟札所 「神変」(じんべん大菩薩)

「京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―」展まとめ

今回の展覧会では、運ぶことのできる、国宝や重要文化財を多数観賞することができます。

運べなかった建築物などの国宝や重要文化財は、是非、京都へ見に行きたいですね。

 

醍醐寺の200万坪を超える広大な境内は、実は桜や紅葉の名所でもあります。

京都旅行の際は訪れるリストに加えましょう。

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